フィンランド最大の音楽フェスで、自分の〝好き〟を表現する人たちに出会った。

「今日は赤が絶対に着たくて、この服を選んだんだ」

世界16カ国の若手ジャーナリストがフィンランドをあらゆる視点から知るプログラムに参加している。

10,11日は、フィンランド・ヘルシンキで開かれた音楽フェスティバル「FLOW FESTIVAL(フローフェスティバル)」を見にいった。

世界的に有名なベテランからフィンランドで「次にブレイクする!」と言われる新人まで約100のアーティストがそろう、この国最大級の音楽の祭典。2018年は8月10-13日の3日間で開かれ、公式サイトによると、約8万4000人を動員したという。パティ・スミス、ローリン・ヒル、アークティック・モンキーズなどが出演した。

Feeling that Flow Friday! 🙌🎈✨ 📹: @shamu339 #flowfestival2018 #flowfestival

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「フローフェス」は、音楽だけではない。フィンランドの「流行の最先端」が一堂に集まる場でもある。アート作品の展示や、名門アールト大のパッチワークや巨大なシャボン玉を使ったワークショップ、大学生が製作したショートムービーの試写会や有名レストランやカフェの出店も楽しめる。

arisa ido
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腕に巻かれた「パス」を見せれば、期間中は会場を自由に出入りできる。ヘルシンキで私が腕にパスを巻いたまま、ファッションストアに入ったら、店員さんから「フローフェスティバル楽しんでね」と声をかけられたこともあった。

とにかく街中が、このフェスに向けてそわそわし始めるのだ。

8月11日、お目当てのアーティストが演奏していない間、私は参加している人々を観察するために、会場の中を歩いた。

おじいさんとおばあさんが手をつなぎながら歩いていたり、おじさんが酔っ払いながら踊っていたり、同じ服装をした集団がたむろしていたり...。思い思いの楽しみ方に、見ている方も飽きない。

そこで、その雰囲気が少しでも伝わるように、このフェスに来ていた「カッコイイ」人たちを独断と偏見で紹介しようと思う。ファッションを見るだけでも、彼らがどれだけ楽しみに来たのか伝わるだろう。

「この服は、着心地がいいから選びました。おしゃれは二の次!」

<ノーラ・サリアさん(29)=眼科医>
<ノーラ・サリアさん(29)=眼科医>
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「18歳にならないと入場できないから、今年はまだ2回目の参加。ベレー帽をかぶろうと思ったのは最後の思いつきなんだ」(左)

「今日は赤が絶対に着たくて、この服を選んだんだ」(右)

<(左)アアッポさん(20)=酒販売会社勤務、(右)サムさん(28)=アパレル卸会社勤務>
<(左)アアッポさん(20)=酒販売会社勤務、(右)サムさん(28)=アパレル卸会社勤務>
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「日本のお土産にもらった着物は、今日着るのが初めて!スニーカーと母にもらったシルクのスカートと合わせてみたの」

<ローラさん(35)=交通関係の仕事>
<ローラさん(35)=交通関係の仕事>
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「最初、黒い袖なしシャツを着ようと思ったんだけど、やっぱり白だ!と思い立って出かける10分前に自分の白い長袖Tシャツの袖と脇をハサミでジョキッと切ったんだ。」

<ティノさん(22)=アパレル関連会社勤務>
<ティノさん(22)=アパレル関連会社勤務>
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「アメリカのフェスに参加している人たちのファッションを参考にしたくて、インスタグラムで「#raveoutfit」を検索して今日の格好を決めました」

<アンニさん(27)=マーケティング会社勤務>
<アンニさん(27)=マーケティング会社勤務>
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「マリメッコみたいなシンプルで派手な格好を目指しています」

<アンナさん(35)=デザイナー>
<アンナさん(35)=デザイナー>
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「『BOSS』と書かれたネックレスはパートナーからもらいました。私に軽く手出しするな!って意味を込めてつけてます」

<キャスパー・カンップリさん(35)=アーティスト兼プロデューサー>
<キャスパー・カンップリさん(35)=アーティスト兼プロデューサー>
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「着心地がいいものを選んだの」

<不明>
<不明>
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「コンセントのネックレスは、東京に滞在していた時に思いつきで作ったんです」

<ホポ・シメオンさん>
<ホポ・シメオンさん>
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「着心地が良くて、カジュアルなものを選びました」

<エヴァさん(54)=自営業>
<エヴァさん(54)=自営業>
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「花飾りのワークショップを見かけたら、参加せずにはいられなかったんだ!」

<ニコライさん(26)=エンジニア>
<ニコライさん(26)=エンジニア>
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「90年代のファッションに憧れて!」

<チョンスーさん(27)=新聞記者>
<チョンスーさん(27)=新聞記者>
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2018年8月、フィンランド外務省が主催する「若手ジャーナリストプログラム」に選ばれ、16カ国から集まった若い記者たちと約3週間、この国を知るプログラムに参加します。

2018年、世界一「幸せ」な国として選ばれたこの場所で、人々はどんな景色を見ているのか。出会った人々、思わず驚いてしまった習慣、ふっと笑えるようなエピソードなどをブログや記事で、紹介します。

#幸せの国のそのさき で皆様からの質問や意見も募ります。

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