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小林恭子

在英ジャーナリスト、メディア・アナリスト

英国や欧州のメディア事情や、ネット時代のメディアの未来、電子書籍の可能性などについて、新聞業界紙や朝日新聞社「Journalism」などに寄稿。著書に『英国メディア史』(中央公論新社)、『日本人が知らないウィキリークス』(共著、洋泉社)。筆者のブログは「小林恭子の英国メディア・ウオッチ」。
欧州メディアと国家機密をめぐる報道 -日本の秘密保護法成立によせて(上)

欧州メディアと国家機密をめぐる報道 -日本の秘密保護法成立によせて(上)

昨年12月6日、安全保障に関する機密情報を漏洩した人への罰則を強化する特定秘密保護法が参院で可決され、成立した。野党側が審議の延長を求め、国会の外では法案に反対する多くの人が抗議デモに参加する中の可決となった。新年を迎えたが、秘密保護法についての議論が一部の国民の間では続いているように思う。
2014年02月02日 15時17分 JST
エフゲニー・モロゾフ氏によるネットの未来とプライバシー(5) 最終回

エフゲニー・モロゾフ氏によるネットの未来とプライバシー(5) 最終回

エフゲニー・モロゾフ氏の「すべてを解決するには、ここをクリックしてください -テクノロジー、解決主義、存在しない問題を解決しようとする欲望」から、抜粋を紹介してきた。今回が最終回となる。「私たちの敵は、テクノロジーの世界に住む、ロマンチックで革命的な問題解決者だ」という。
2014年01月14日 01時24分 JST
エフゲニー・モロゾフ氏によるネットの未来とプライバシー(3)

エフゲニー・モロゾフ氏によるネットの未来とプライバシー(3)

グーグルの検索では、アルゴリズムが不適切と判断したものは、検索結果にあがってこないことがある。 問題は、グーグルが自分たちは検索エンジンとして中立である、客観的であると主張する点だ。実はそうではないことを示す一つの例が、オートコンプリート機能だ。
2014年01月12日 16時39分 JST
エフゲニー・モロゾフ氏によるネットの未来とプライバシー(2)

エフゲニー・モロゾフ氏によるネットの未来とプライバシー(2)

東欧ベラルーシ出身のジャーナリスト、リサーチャー、作家エフゲニー・モロゾフ氏の新たな反シリコンバレーの本「すべてを解決するには、ここをクリックしてください -テクノロジー、解決主義、存在しない問題を解決しようとする欲望」から、その一部を紹介したい。
2014年01月10日 22時28分 JST
エフゲニー・モロゾフ氏によるネットの未来とプライバシー(1)

エフゲニー・モロゾフ氏によるネットの未来とプライバシー(1)

インターネットは必ずしもばら色ばかりの世界ではない、すべての情報がつながり、ネットに乗るということは、ネット上の行動が誰かに詳細に見られている可能性も意味するー。そんなことを広く実感させる契機となったのが、昨年から続いている、いわゆる「スノーデン事件」あるいは「米NSA(国家安全保障局)事件」だった。
2014年01月10日 00時58分 JST
安倍首相の靖国参拝 英メディアの報道は?

安倍首相の靖国参拝 英メディアの報道は?

安倍首相が26日、靖国神社を参拝した。英国のメディアはこれをどう報じたのだろうか?私はいま東京滞在中で、ネットで記事を読むぐらいなのだが、若干紹介してみたい。英BBCの報道の1つには、「中国が日本の安倍晋三首相の靖国参拝を非難」という見出しがつく。
2013年12月26日 22時51分 JST
誰が国家機密の報道範囲を決めるのか?

誰が国家機密の報道範囲を決めるのか?

この問いを、もし「誰が決めているのか」という問いに変えた場合、その答えは、「独立した民主主義国家であるならば、メディアが決めている」になるだろう。国家・政府側が好むと好まずにかかわらず、である。
2013年11月16日 00時08分 JST
英情報機関トップ3人が証言

英情報機関トップ3人が証言 「盗聴活動の暴露報道で、敵は喜んでいるだろう」

今年6月から、元米CIA職員エドワード・スノーデンのリーク情報を元にした、米英の情報機関(米国家安全保障局=NSA,英政府通信本部=GCHQ)による大規模な監視・盗聴活動が暴露報道されてきた。当初は英ガーディアン紙、米ワシントン・ポスト紙が主導し、その後世界各国のメディアが次々と報道を続けている。
2013年11月08日 15時49分 JST
英「Wired 2013」から -米キックスターターの価値観、インドのSMS,イスラエルの活動家

英「Wired 2013」から -米キックスターターの価値観、インドのSMS,イスラエルの活動家

今月17日と18日、ロンドンで「Wired(ワイヤード)2013」というイベントがあった。「Wired」といえば、米国が本家となるテクノロジー系の月刊誌。その英国版が開催したイベントだった。発想の奇抜さとテクノロジーを使って遊ぶ精神に満ちたイベントだった。テクノロジー業界の外の著名人も多数登壇した。
2013年10月22日 23時44分 JST
欧州新聞社の生き残り策―ネット広告会社の買収に活路 (下)

欧州新聞社の生き残り策―ネット広告会社の買収に活路 (下)

米英のメディア動向を追っていると、「記事にどうやって課金するか」に議論が集中しがちだ。しかし、欧州大陸のメディア企業は新聞発行で蓄積したブランドと資金力を武器に、消費者同士がネット上で物品やサービスを売買するビジネスオンラインのクラシファイド広告に果敢に進出している。
2013年09月20日 00時22分 JST
欧州新聞社の生き残り策 

欧州新聞社の生き残り策  ―ネット広告会社の買収に活路(上)

最高経営責任者(CEO)のマティアス・デップナー氏によれば、同社のデジタル戦略が成功したのは、オンラインの求人、不動産広告などが貢献した面が大きく、ASDC社を立ち上げて、同部門の成長スピードをさらに上げ、国際的な拡大を目指している。
2013年09月19日 00時31分 JST
電子版でいかに収益をあげるか、情報収集の危うさとメディアの立ち位置 -世界新聞大会報告(下)

電子版でいかに収益をあげるか、情報収集の危うさとメディアの立ち位置 -世界新聞大会報告(下)

コンピューターやスマートフォン、タブレットの画面からニュースを読む私たちの多くは、知らないままいわばプライバシー情報を切り売りしながら、さまざまな言論を読んでいる。それ以外の選択肢はなく、この傾向はますます強まりそうだ。この点が、私には居心地が悪い。
2013年09月10日 07時07分 JST
世界では新聞を25億人が読む、パキスタン、メキシコでは記者は命がけ -世界新聞大会報告(上)

世界では新聞を25億人が読む、パキスタン、メキシコでは記者は命がけ -世界新聞大会報告(上)

世界新聞・ニュース発行者協会(WAN-IFRA)主催の「第65回世界新聞大会、第20回世界編集者フォーラム、第23回世界広告フォーラム」は、6月2日から4日間、バンコクで開かれた。「革新、ひらめき、双方向」をテーマにうたった今年のイベントには、66カ国から約1500人のメディア幹部が出席し、90人のスピーカーが自社の取り組みを紹介した。
2013年09月09日 00時32分 JST
日本の外は日本のようには動いていない-「国際社会の評判」にとらわれないようにしよう

日本の外は日本のようには動いていない-「国際社会の評判」にとらわれないようにしよう

日本の外では、日本ほど堅苦しい礼儀、言葉遣い、上下関係を求められる国は少ないかもしれないと私は思う。上田氏の発言は確かに格好悪いけれど、同様の行為は普通は苦笑で終りではないだろうかーそれほど礼儀正しく生きなくてもいいだろう。人間、かっとすることもあるー外交官や政治家でも。みっともないところがあるのが人間だろう。
2013年06月24日 00時15分 JST
誰がネット上の「スパイ」なのか?

誰がネット上の「スパイ」なのか? -米政府「プリズム」暴露事件に寄せて

政府が市民の情報を把握することの是非を議論するのであれば、一体グーグルはどうなるのか、と問いかける。例えばグーグルは、私たちの電子メールの内容を知っている。ユーチューブで何を見たかも知っている。ウェブサイトで自分のネット上の行動や特徴に呼応する広告が出ていることを、みなさんはご経験があるだろうと思う。
2013年06月11日 23時57分 JST
やっぱり「編集者(=エディター)」は必要だ

やっぱり「編集者(=エディター)」は必要だ

自分が書いたものを世に出す前に、客観的に作品を読み、時には「本当にこれでいいの」と疑問を発し、「こうしたらどう?」と編集してくれる人、つまり編集者の役割を忘れてはいけないと思う。
2013年05月08日 18時58分 JST