寄稿者

福田裕子

JR福知山線脱線事故の1両目乗客/保育施設職員

大阪芸術大学3年生の時、通学途中に友人と乗車していた1両目で事故に遭う。重症を負い、約3週間の入院を経て復学するが、絵のモデルを前にすると事故車両の光景が思い出され、一時人物画が描けなくなる。その後、練習を繰り返し、2年をかけて人物をモチーフに取り入れた卒業制作を完成させた。 毎年、事故の被害者等が安全の願いを込めて福知山線沿線の駅で配付する「空色の栞」のイラストも手がける。