玉突き事故に巻き込まれた女性を救い出す人々の姿を、車載カメラが偶然撮影(動画)

追突されたクルマの1台である白いセダンがコンクリートの障壁にぶつかり、ドライバーを中に残したまま炎上した。

米国ニューヨーク州ビンガムトン市で先日、10台のクルマを巻き込む玉突き事故が発生した。車載カメラがその瞬間の様子と、炎上するクルマから女性ドライバーを救出しようとして駆け寄る大勢の人々の勇敢な行動を捉えていた。

ペンシルベニア州のローカル・ニュースサイト『WNEP』によると、8月25日の午後、米国17号線のビンガムトン市にある72番出口付近で、トラクター・トレーラーが渋滞に激突。

追突されたクルマの1台である白いセダンがコンクリートの障壁にぶつかり、ドライバーを中に残したまま炎上した。

しかし、ほとんど間髪を入れずに事故に巻き込まれた他のドライバーたちが炎上するセダンに駆け付け、取り残された女性ドライバーを引きずり出して安全な場所へ運んだことにより、女性は軽度のかすり傷と打撲を負っただけで済んだという。

ビンガムトン市警察が同市の地元ニュースサイト『Pressconnects』に語ったところによると、10台のクルマが事故に巻き込まれ、10人が怪我をしたが命に別状はないという。

同署はまた、渋滞が起きたのは道路工事によるもので、トラクター・トレーラーの不十分なあるいは欠陥のあるブレーキが事故の一因となったと発表した。トラクターを運転していたペンシルベニア州ワイアルージング在住のアレン・R・カークパトリックは、使用不能なクルマを運転したとして違反切符を切られた。

今回の事故は、ニューヨーク州警察の商用車執行隊(州内の路上にある危険なトラックの移動や交通事故の調査協力を行う)が調査を行っている。

ビンガムトンのリチャード・デビッド市長は、自身のFacebookページに事故の映像を投稿した。

事故に巻き込まれたクルマの車載カメラが捉えたおよそ3分間の映像には、トラクター・トレーラーが渋滞しているクルマに突進していく瞬間が映っている。車内に取り残されたドライバーを救助した人たちを特定し、公の場で表彰するために、市長は映像を投稿したとのことだ。

デビッド市長は「危機において、この勇敢な人たちは炎の中を通り抜けて窓ガラスを割り、見ず知らずの人の命を救いました。地域全体を代表し、地元警察、消防隊、緊急救援隊はもちろん、この陰の英雄たちに賛辞を贈りたい。ビンガムトン市の安全はあなた方のおかげです」とコメントを投稿している。

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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