【レポート】映画『007 スペクター』の撮影で大破したクルマの総額は44億2,000万円!

アストンマーティンも破壊。

卵を割らずにオムレツを作ることができないように、ジェームズ・ボンドの映画も何台かのクルマを破壊しなければ作れないようだ。しかも、その"何台かのクルマ"の総額は、3,700万ドル(約44億2,000万円)にも上るという。制作会社が映画『007』シリーズ、最新作『007 スペクター』の制作過程で費やした金額は過去最高となった。

スタントコーディネーターを務めるゲイリー・パウエル氏は、「シリーズ最新作ではクルマを大破する最高記録をつくることを目標にした」と(きっと自慢気に)英タブロイド紙『The Daily Mail』に語っている。さらに「ローマで破壊したクルマの総額は何百万ポンドにもなる。110mph(約177km/h)の速度でバチカンに突入したんだ。4秒のシーンのために丸一晩も撮影したよ」と続けた。

制作会社が3,700万ドルもの予算をクルマにつぎ込んだのは、あくまでもジェームズ・ボンドだからだ。特別に製造されたボンドカー、アストンマーティン「DB10」は10台中7台がローマのコロッセオやテヴェレ川、そしてバチカンで行われた数々の大クラッシュにより本作の犠牲となった。

これだけのアストンマーティンを破壊する価値がこの作品にあったのかを確かめるには、日本の映画ファンは12月4日の公開日まで待つしかない。だが、映画を観ればきっとがっかりすることはないだろう。今回は、ローマでの撮影の様子を収めた映像をご用意したので、まずはこちらをチェックしていただきたい。

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