ポルシェがF1に参戦? エンジン・サプライヤーとして復帰の可能性

早ければ2021年にもF1に参入する
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世界耐久選手権(WEC)から今季限りで撤退し、フォーミュラEを新たな主戦場とすると発表したポルシェだが、さらにまたF1にも参戦する可能性が出てきた。

ポルシェAGのルッツ・メシュケ最高財務責任者(CFO)は、モータースポーツ専門サイト『Autosport』によるインタビューの中で、F1イタリアGP開催時にモンツァでロス・ブラウンを含めたF1上層部と会談し、エンジン・サプライヤーとしてF1に復帰するための議論を行ったことを認めた。ポルシェがF1に関わるのは1991年にフットワーク(アロウズ)にエンジンを供給して以来だ。アロウズは1990年から1996年まで日本の運送会社をスポンサーとしており、フットワークと名乗っていた。しかし、3512エンジン(画像上)はパワー不足で失敗に終わり、ポルシェは僅か1年でF1から撤退した。

F1の商業面における責任者であるショーン・ブラッチズ氏は「様々なエンジンやチームのF1への参加を歓迎します。最終的には、より多くのエンジン・マニュファクチャラー、ブランド、チームが参入でき、また魅力的なビジネスの提案を生み出せるプラットフォームと環境を創り出したいと考えています」と語っている。

ブラッチズ氏は、ポルシェが早ければ2021年にもF1に参入すると見込んでいる。その時までには、エンジンに掛かるマニュファクチャラーのコストを下げ、エンジンをよりシンプルにするようなレギュレーションの変更が行われていることだろう。これについてポルシェのメシュケCFOは、(マニュファクチャラーが参入しやすい環境になれば)F1は"適切な場"となるだろうと言い、F1で戦うためには財政的に意味をなさなければならないとした上で、「新しいエンジンについては非常に良い議論をしています」と述べている。

新しいエンジン規定では、よりシンプルなV6ツインターボ・エンジンが採用されるだろうといわれている。1990年代初頭には主にV6エンジンを2基繋いで12気筒にしたものが搭載されたことを思えば、時代に適うものだといえるだろう。

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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