テスラモーターズ、「『モデルX』が勝手に加速し事故を起こした」とのオーナーの主張を否定 なぜなら...

「該当車のログデータを分析したところ、この車両は正常に手動運転される状態にあり、事故が起きた際にも、また、その数分前にも…」

テスラ「モデルX」のあるオーナーが先日、テスラモーターズ公式サイトにあるフォーラムにPuzantという名で、「購入5日目のモデルXが突然、勝手に加速して建物に衝突した」と投稿した。この事故は、「徐行運転で駐車しようとしていた時」に、モデルXが突然、壁に向かって加速したために起きたという。これにより乗員は軽傷を負い、クルマと建物も大きなダメージを被った。

このオーナーが事故の経緯と写真をインターネットで公開すると、よくあることだが、大きな騒ぎが巻き起こった。投稿に対して寄せられたコメントの中には、彼が言うような展開が実際にあったのかと疑う声もある。投稿日の翌日、テスラは電気自動車に関する情報サイト『Electrek』に、本件に関する以下の声明を発表した。

「該当車のログデータを分析したところ、この車両は正常に手動運転される状態にあり、事故が起きた際にも、また、その数分前にも、自動運転やクルーズコントロールの設定はされていなかったことが確認されました。また、データは、6mph(約9.7km/h)の速度で走行中に、突然、アクセルペダルが100%踏み込まれたことを示しています。ドライバーのこの行動に伴い、車両は指示どおりに駆動力を増加して加速しました。

安全はテスラにとって最優先事項であり、安全を第一に考えて車の設計・製作を行っています。我々は今回、ドライバーが無事であったことを喜ばしく思っており、顧客の皆様には、テスラ車を運転する際に安全な行動をお願い致します」。

事故現場にいなかった我々には、何が起きたのか知る由もない。しかし、テスラには自社の車両で何が起きたのかを知る手立てがあるということは覚えておこう。このことは、『ニューヨークタイムズ』紙のジョン・ブローダー氏なら、よく知っているはずだ。

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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