【レポート】犬を飼っているドライバーの半分は、愛犬を危険にさらしている!

アメリカ人は犬好きな国民性で知られるが、その大事なペットが交通事故を引き起こしかねないという調査結果を米消費者団体誌『コンシューマー・レポート』が報じている。

アメリカ人は犬好きな国民性で知られるが、その大事なペットが交通事故を引き起こしかねないという調査結果を米消費者団体誌『コンシューマー・レポート』が報じている。この調査はアメリカ自動車協会(通称トリプルエー、日本版JAF)と、愛犬とのトラベルグッズ用品販売会社Kurgoが共同で行ったもので、犬を飼っているドライバー1000人からの回答を元にしている。

「運転中に犬に触れているか?」という質問に対し、「運転中にペットをなでる」と答えたドライバーは52パーセント。更に、運転しながら「前の座席に来たがる犬を手で制する」人は19パーセント、「手を伸ばして後部座席にいる犬をなでる」と答えた人は18パーセントにも達したという。これはペットを乗せて運転することが、運転中の携帯電話の使用や食事と同様に危険であることを示している。

また、ドライバーの83パーセントが「犬をそのまま乗せるのは危険」と認識しているにもかかわらず、犬用シートベルトなどでペットを固定している人はたった16パーセントにとどまった。もし、体重約36kgの犬を乗せた車が時速約50kmのスピードで衝突した場合、犬が生みだす衝撃は約1100kgにも達するという。つまり、衝突事故が起きたとき、車内の人間にそれだけの衝撃が直接ぶつかってきて、外傷の度合いがより深刻になる可能性があるのだ。

犬をひざに載せたまま運転する人もいるが、これは運転の邪魔になるだけではなく、万が一事故に巻き込まれたときは事態を悪化させる。この調査結果を参考に、人間と犬両方の安全をぜひよく考えて運転してもらいたい。

注目記事