【ビデオ】ペットをクルマに乗せ、事故に遭ってしまったら? 

車の衝突実験といえば、人間のダミー人形を使ったものがお馴染みだが、今回は米スバルの協力によって行われたペットのためのドライブ用品の安全性を調査した実験の様子をご紹介しよう。

車の衝突実験といえば、人間のダミー人形を使ったものがお馴染みだが、今回は米スバルの協力によって行われたペットのためのドライブ用品の安全性を調査した実験の様子をご紹介しよう。

米自動車メディア『Automotive News』によると、ペットにも優しい自動車メーカーを目指し様々な活動を行う米スバルは、自動車事故におけるペットの安全性に警鐘を鳴らすため、NPOのCenter for Pet Safetyに資金を提供し、衝突実験を行った。

バージニア州にある研究所で行われた今回の実験は、リードやケージ、クレートなど、ペット用のドライブ用品が車の急停止で安全性を保てるかを調査するもの。実験に使ったのはもちろん本物の犬ではなく、ぬいぐるみ。約10kgのテリア、約20kgのボーダーコリー、約35kgのゴールデンレトリバーに模した3体が用いられた。

実験の結果、今回試したペット用のリード類はすべて、衝突事故が起きた際にペットが前方に飛び出してしまうのを防げず、安全性に問題があることが判明。現在販売されているペット用のドライブ用品は、ペットが前部座席に入ってドライバーの注意をそがないようにするのを主な目的としており、事故が起きた際の安全性は今まで検証されてこなかった。もっとも、こういったリード類さえ使用するドライバー自体が少なく、2011年のアメリカ自動車協会(AAA)の調査によるとわずか16パーセントだという。

スバル・オブ・アメリカのマーケティング・新規戦略部長、デイヴ・サリヴァン氏は、『Automotive News』の取材に対し、「今後も調査を続け、車内でのペットの安全性について、もっと関心をもってもらえるよう取り組んでいきたい。しかし、こうした調査は本来、米運輸省国家道路交通安全局(NHTSA)などの公的機関が行うべきだ」とコメントしている。

それでは早速、映像をご覧いただきたい。なお、ぬいぐるみとはいえ、犬がぺちゃんこになる衝撃映像なので、犬好きの方は特にご注意を。

(※こちらはAutoblogの記事「【ビデオ】ペットをクルマに乗せ、事故に遭ってしまったら!?」を転載したものです)

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