26年間で215か国ベンツの旅、ホルトルフ夫妻の過酷な珍道中【動画・画像】

すべてを投げ出してクルマに荷物を詰め込み、各地を旅して生活することは、大人にとって1つの夢だろう。大多数の人は空想するだけだろうが、ドイツ人であるグンターとクリスティーヌのホルトルフ夫妻はこれを実現。

ホルトルフ夫妻、26年215か国の旅

すべてを投げ出してクルマに荷物を詰め込み、各地を旅して生活することは、大人にとって1つの夢だろう。大多数の人は空想するだけだろうが、ドイツ人であるグンターとクリスティーヌのホルトルフ夫妻はこれを実現。2人は「オットー」と名付けられたメルセデス・ベンツ「300GD」(上の写真、右)で、26年間にわたり90万kmを旅した。

彼らの目標は、できるだけ多くの国を訪れることだったという。その数は215か国に達し、エベレスト山のベースキャンプのような場所にまで行ったそうだ。まさに夢を実現させたといえるだろう。90万kmというこの長旅は、地球と月を往復してさらに地球を2周回るほどの距離に相当する。

ホルトルフ氏によると、オットーは波乱に富んだ長旅にもかかわらず、「エンジン、トランスミッション、アクスルといったドライブトレインは、オリジナルのまま」だという。とは言え、生活必需品を含む多くの荷物を積むために、サスペンションはアップグレードされているそうだ。

オットーは過酷な役目を終えたが、完全にリタイアしたわけではない。この300GDはドイツのシュツットガルトにあるメルセデス・ベンツミュージアムで展示されたあと、来年2月からヨーロッパにある同社のディーラーを巡るツアーに出る予定となっている。

そしてオットーの旅の終わりは偶然にも、「Gクラス」の誕生35周年と重なった。メルセデス・ベンツはこの長い歴史を持つモデルに先日、特別仕様車(上の写真、左)を追加した。オプシディアン(黒曜石)ブラックメタリックでバンパー、ホイールアーチ、サイドミラー、ルーフを仕上げ、インテリアにもブラックが効果的に使われている。ダイムラー取締役会会長のディーター・ツェッチェ博士は「将来もGクラスが存在することを約束します」とコメントしている。

このロードトリップは、その様子を収めた多くのビデオが公開されている(ただしドイツ語)ほか、BBCが特集している。ここでは短いビデオとプレスリリース(英語)を用意したのでご覧になっていただきたい。

翻訳:日本映像翻訳アカデミー