身近にある材料で新生児を救う。ベトナムで始まったユニークなプロジェクト

世界には、お金がなくても命を救おうとする人たちがいる。

毎年300万人以上の赤ちゃんが、生後1カ月以内に死亡しているが、その多くが、病院に適切な設備があれば防げた可能性がある。

これを実現しようとする人がいる。MTTS(メディカル・テクノロジー・トランスファーアンドサービス)の設立者、ナー・チュエット・タン氏だ。

ナー氏は2003年にデンマークで1年間学び、世界中の赤ちゃんが健康に生きられる世界をつくることを夢見てベトナムに帰国した。帰国後、バイオ医学、機械学、電気学、産業デザインの専門家を集めて国際チームをつくり、新生児の死を防ぐために先進国の医療設備や臨床技術を導入するよう求めた。

その12年後、MTTSは低コストでつくれる新生児集中治療ユニットをつくりだした。ハノイで簡単に入手できる安価な材料を使ってつくられたユニットで、耐久性が高く、使用方法も簡単だ。これまでに250以上の病院に導入され、 呼吸困難や黄疸、低体温症に苦しむ100万人以上の新生児のうち3分の2が、このユニットを使って治療されてきた。

その様子を写真でご紹介しよう。

ベトナム、ハノイ(撮影:グレゴリー・ダージャー)

The Other Hundred」は、フォーブス誌トップ100のランキングなど、世界の裕福な人たちをランク付したリストと対極をなすプロジェクト。裕福ではないが、称賛に価する業績を残した人たちを写真で紹介する。

第2版では、世界の企業家に焦点を当てている。紹介するのは、有名なビジネススクールに通った人ではない。フォーマルなビジネスプランを書いたこともなく、コンサルタントを雇ったこともなく、会社の売却や、戦略を計画したり、株式上場をを夢見たこともない起業家たちだ。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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