【だし】がなくても美味しい和食は作れます 〜はじめての和食レッスン①〜

煮物は「だし」はちゃんと取るとそれはそれは美味しい仕上がりになるのですが、実は煮物の中にも「だし」がなくてもちゃんとおいしく出来上がるものもあるのをご存知ですか?

「和食」が世界文化遺産に登録されて3ヶ月以上経ちました。でも、なんだか「和食」って面倒だし、むずかしそう。家庭の食卓を預かる方からそんな声がクックパッドにも届きます。そこで、クックパッド管理栄養士が一念発起。料理初心者さんでも簡単に作れる和食レッスン、スタートです。

■みんなの声から:「だしをとるのが面倒で煮物を敬遠してしまいます」

「ことこと煮込んだ煮物は離乳食を卒業した娘も、夫も大好きなメニュー。旬の野菜も摂れますし、できるだけ食卓に登場させたいとは思っているのですが...。なんといっても、だしを取るというだけで作る気をなくしてしまうんです」(1歳の女の子のママ・埼玉県)。

■「だし」がなくても煮物ができるのをご存知ですか?

煮物というとみなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか? 「懐かしい味」「おいしい」「野菜たっぷり」。そんな中でよくきくのが「むずかしそう」「だしを取るのが面倒」という言葉。もちろん、煮物は「だし」はちゃんと取るとそれはそれは美味しい仕上がりになるのですが、実は煮物の中にも「だし」がなくてもちゃんとおいしく出来上がるものもあるのをご存知ですか?

そもそも「だし」とは 「動物性、植物性の材料を煮出したり、水に浸してうま味成分を抽出した汁」(社団法人全国調理師養成施設協会編 改訂調理用語辞典より)のこと。

つまり「だし」というのは、あらかじめかつおや煮干しなどを煮立てて取るもの以外にも、うま味成分を持っている食材を加えるだけでもよいのです。 そこで、だし汁を加えなくてもその食材自体の美味しさで美味しく仕上がるものをいくつか紹介していきましょう。

お肉のうま味を活かしてだしいらず

実は、だしいらずの煮物の代表格。お肉と野菜からのうまみだけで美味しく仕上がります!

母から受け継いだ水を一滴も使わない肉じゃが。野菜の水分だけで煮ています。仕上げのバターでコクがさらにUPです 

鶏肉だけではなく、ちくわからも美味しいだしが

ちくわもうまみたっぷり食材。だしをとるのが面倒なときはぜひちくわをプラス!

水は入れません。野菜の水分だけでギュッと旨味を閉じ込め、歯応えもしっかり残ります♪

だしの素になるかつおぶしを加えて

かつおぶしをWで加えた風味がたまらない〜

出汁をとらずに 鰹節を加えてじかに煮上げ、 煎った鰹節をまとわせた、 鰹風味たっぷりの煮物です(^^♪

だしの素になる昆布を加えて

昆布はうま味の宝庫

簡単で調理時間10分!あと1品にいかがでしょうかヽ(´▽`)

いかがでしたか? だしを取らなくても煮物って簡単に作れるんです。ぜひ試してみてくださいね。

※クックパッド管理栄養士

クックパッドのプレミアムサービス「管理栄養士が選ぶプレミアム献立」を選定。最新刊の電子書籍「ウワサの会社クックパッドの社員力〜本気で和食を作ってください〜」では、和食の良さや伝えていきたいその美味しさ、クックパッドの注目イマドキ和食などについて紹介している。

(TEXT:クックパッド編集部)

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(2014年4月8日「クックパッドニュース」より転載)