サイボウズ式:近藤佑子 ✕ [サイボウズ式] = 世界はプログラミングでできている

今の時代、プログラミングは世の中のあらゆる領域にかかわっています。この世界を作っているのはプログラマーだということができると思います。

「はじめまして。近藤佑子と申します」って誰!?

サイボウズ式をご覧のみなさん、はじめまして。近藤佑子と申します。

「近藤佑子って誰?」と思う方も、このサイト「メチャクチャにヤバイ就活生・近藤佑子を採用しませんか?」をSNSで見かけたことがあるかもしれません。

これは私が就職活動中に自己PRをWeb上に載せて公開し、あまりにも反響が大きかったために、企業からのエントリーを募ったという一連の企画です。サイト公開からおよそ3年。紆余曲折を経て現在は企業に就職し、会社員2年目となりました。現在は、ソフトウェア開発者向けメディア「CodeZine」の編集部員をしています。

企業に就職したことに関しては特に隠していないつもりですが、サイボウズ式の初代編集長・大槻さんに「まだまだニュースバリューありますよ!」と持ち上げられて書いているのが本記事になります。

サイボウズ式は就職活動中の方も見ていると聞くので、私の就職活動やサイボウズ式とのかかわりを話してみます。

[近藤佑子] ✕ [サイボウズ式]は3度目の正直!?

私とサイボウズ式との接点は過去に3度ありました。

1回目は、大学院生の就職活動のとき。友人が働いている企業ということでサイボウズに興味を持ちました。説明会に行き「なんて働き方が面白い会社なんだ!」と感銘を受けました。ただ結果は、1次面接で敗退。人のつながりだけで就職がうまくいくほど人生甘くないな、と思いました。

私の自己PRサイトの公開は、ちょうどサイボウズ式が始まったのと同じ2012年の5月。私の活動はサイボウズ式編集部にも伝わっていたらしく「サイボウズ式で取材させてください」とご連絡もいただきました。そのころの私は露出に対してセンシティブだったので、この企画は実現しませんでしたが......。

2回目は大学院修了後、いまだ企業に入社していなかった私が、フリーランスをしながら就活に挑戦していたときです。サイボウズのグループウェアが、テクノロジーによって人の働き方を豊かにしていると感じ、「製品の良さを伝える仕事をしたい、むしろサイボウズ式で働かせてくれ!」と面接で言ったように記憶しています。当時の面接官はなんと大槻さん。その面接は通過させてもらいましたが、次の面接で落ちてしまいました。

その後、メディアとしてテクノロジーにかかわるほうが、より色んな現場に触れられて楽しいそうだなと思いました。Webメディアの編集者を志し、現在に至ります。

サイボウズ式との接点の3回目は、翔泳社に入社後でした。大槻さんが弊社のWebメディア「MarkeZineで連載記事」を執筆されているご縁から、サイボウズ式ご一行様が弊社に遊びに来てくださいました。「わあ、サイボウズ式に会いたい!」と、連載担当者に頼んで同席させてもらった打ち合せの帰りに、大槻さんから「あの時は一緒にコンテンツができなかったけど、また違う形でなにか一緒に取り組めたらいいね」とお声掛けいただきました。

その後の企画の打ち合わせの場で「ブランディングのためのコンテンツを一緒に作ってほしい」と言われた時には驚きましたが、同時に、今度こそサイボウズ式とともに面白いことに挑戦してみたい、という気持ちが湧き上がったのです。

プログラミング ✕[ ]で世界はできている

ということで、本日4月2日より、CodeZineとサイボウズ式とでコラボレーション企画を開始します。その名も「プログラミング ✕[ ]で世界はできている」──。

今回の企画は、サイボウズの青野慶久社長のブログ「U-22 プログラミング・コンテストに思う」の一節からインスパイアを受けました。

本はソフトウェア産業になりました。音楽もソフトウェア産業になりました。メディアも、通信も、教育も、小売りも、物流も、旅館も、タクシーも、プログラミングをする人たちの手によってソフトウェア産業に変化しています。

今の時代、プログラミングは世の中のあらゆる領域にかかわっています。この世界を作っているのはプログラマーだということができると思います。

これから展開していく一連の企画では、Webサービスやスマートフォンアプリ以外の、エッジな現場で活躍するプログラマーに突撃取材をしていきます。

通常のWebメディアでの運営では作りにくいコンテンツを、企業にスポンサードしてもらい、タッグを組み、ともに汗をかきながら作っていく。サイボウズ式と手探りで進めてきたこの企画。ほかのメディアでは読めないコンテンツになっている自信があります。

JAXAのソフトウェア開発の"意外な"側面とは?

第1回は「はやぶさ2」の重要なミッション、インパクターの開発責任者であるJAXAの佐伯孝尚さんにお話を聞きました。

はやぶさ2にかかわるソフトウェアというと、開発は「一度きり」のイメージがあります。もちろん十分にシミュレーションを実施し、テストを重ねて打ち上げに望むものではありますが、今回は、お話を聞く中で浮かび上がったJAXAのソフトウェア開発の"意外な"側面にも焦点を当てています。第一回の記事を読んで、その側面に触れてみていただけるとうれしいです。

今回の取材で訪れたのは、JAXA 相模原キャンパス。キャンパス内にロケットの展示があったり、展示室があったり。JAXAに初めて訪れた、我々取材班はめっちゃテンションが上りました。さすが研究所だけあって食堂や生協もあり、私は大学院生の時のキャンパスにあった生協を懐かしく思いました(笑)。

さらに! JAXAではなんと宇宙食が自販機で売られています!!!

宇宙食を手に喜ぶ私

最後にひとこと

正直、今回の企画は大変でした......。サイボウズ式編集長・藤村さんからのオーダーは「ブランディングのためのメディアについて考えてみてほしい」「デザインにも、写真にもこだわってほしい」ということ。

企画に関しては、あまりにも自分が企画を考える脳になっていないことを思い知り、CodeZine編集部の上司になんども相談に乗ってもらっていました。企画スタートまでが永遠に終わらない、果てしない道のりのように思えました。

しかし、第1回の記事の原稿があがり、今回新しくデザインしたサイトで見てみると「ああ、これは良いものができた」と確かに感じたのです。ぜひ多くの方に見ていただきたいっ!

今後もあっと驚くような現場のプログラマーさんへのインタビューを予定しているので、ぜひぜひご期待ください!

そんな近藤佑子さんに本音を聞いてみた

藤村:いきなり失礼します。サイボウズ式編集長の藤村です。最後に本企画の意気込みを聞かせてください。「これまでのCodeZineにとらわれない新企画」に挑戦することはチャレンジですね。

近藤:まずは自分に正直になったときこそ、自分の強みが発揮できると思っていますので、思ったことを率直に話させてください。

まず、サイボウズ式さんと東洋経済オンラインさんとのブランドコンテンツは、メディアとしての生き残りをかけての新しい挑戦だったかと思います。弊社は、メディアと、書籍やイベントとの連携をさらに強化していますし、私の目から見ても、CodeZineは既に新しいことに取り組んでいて、私が役に立っているんだろうかと不安になることもありました。

ただ、非力な私が、自分なりの方法でCodeZineにインパクトを与えたい、願わくは、就活サイトを作ったこと以上のことはしたいというのは確かに考えていて、そこで御社との取り組みに何かしらの可能性を感じたんです。

藤村:そんな近藤さんとなら新しい取り組みができるのでは、と私たちも率直に思いました。それが今回の企画になったんですよね。

近藤:そうかもしれません。「プログラミング×[ ]で世界はできている」を通じて、「プログラミングがなせることはもっと大きくて、重要なことだよ」というメッセージを伝えていけたらなと思っています。

藤村:第1回は「はやぶさ2」ですね。さながら「プログラミング×[宇宙]」というテーマです。ここで伝えたいことは?

近藤:宇宙開発といえば、最先端の技術を駆使し、打ち上げたら最後一度しかチャンスのない開発のイメージではないかと思います。もちろん大半の部分はもちろんそうなのですが、この記事を読んで「あ、意外と宇宙開発のプログラミングも身近だな」と思っていただければうれしいです。もちろん、はやぶさ2のミッションを支えるシステムってどうなっているの? ということも聞いてきましたので、それは後編のお楽しみ!

藤村:最後に、その髪型は地毛ですか? コスプレ??

こ、近藤さん?

近藤:よくぞ聞いてくれました。これはですね、弊社の親睦会で「リアル脱出ゲーム」の貸切公演というのを我々新入社員で企画したんです。脱出ゲームの会場が原宿だったので「原宿っぽい格好で来ますよ」と宣言して、ロリータ服で出社しました。ちなみに、私自身は「黒髪は正義!」なので、これはただのウィッグです。

藤村:本当にありがとうございました。

(サイボウズ式 2015年4月2日の掲載記事「近藤佑子 ✕ [サイボウズ式] = 世界はプログラミングでできている」より転載しました)