32歳のベテランとこれから活躍する選手、あなたならどちらを採用しますか?

プロスポーツの世界は厳しく、例えば野球では今年も多くの選手が戦力外通告を受けました。各チームでは毎年人が入れ替わり、ドラマが生まれます。
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Sean Warren via Getty Images

シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌AERAの連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。

プロスポーツの世界は厳しく、例えば野球では今年も多くの選手が戦力外通告を受けました。各チームでは毎年人が入れ替わり、ドラマが生まれます。

これから仮のお話をします。あるスポーツは2リーグに分かれていて、B1リーグは12チーム、その下のB2リーグには16チームが所属します。B2リーグの上位2チームとB1リーグ下位2チームは入れ替え戦を行い、勝った2チームと負けた2チームで入れ替えを行います。昨年は渋谷ブレイカーズが10年ものB2リーグ時代を経て、ついにB1リーグに昇格することが決定しました。

B2リーグの選手の平均年収は1000万円と言われています。この金額で最もパフォーマンスが高い選手が集められます。一方B1リーグになると、選手の平均年収が8000万円に跳ね上がり、選手たちのパフォーマンスも上がります。ですからB2からB1に上がるときには、選手の入れ替えが起こります。

さて渋谷ブレイカーズを10年にわたり率いてきたキャプテン、為元大選手は今年32歳になります。22歳からブレイカーズ一本で頑張り、やっと念願のB1リーグに昇格できると思った矢先、「チームを離れてもらう可能性がある」とチームから告げられました。B1リーグに上がった途端にスポンサーが付き、年俸が高いけれど力のある選手を獲得できるようになったからです。これからのチーム編成を考え、現在人材の入れ替えを行っているそうです。

とはいえ、為元選手は10年間ずっとブレイカーズを支えてきた実績があります。彼がいなければ、チームはB1に上がることが出来なかったかもしれません。

さて、ここで皆さんに質問です。もし皆さんが選手の人事権を握っている場合、為元選手を残留させますか、それとも辞めさせますか。これまでのチームに貢献した人と、これからのチームに必要な人。私たちはどちらを優先すべきでしょうか。ご意見お待ちしています。

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Twitter:@daijapan

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