【SNS擬人化物語】東京SNSラブストーリー第一話「連携するなら誰？」

第一話「連携するなら誰？」

～登場人物紹介～

【Instagram】

連携大好きな恋多き女の子

趣味→自撮り・カフェ巡り

【Facebook】

Instagramに恋する男の子

人との「つながり」を何より大事にする熱い一面がある

【Twitter】

Instagramに恋する男の子

ウワサ話が大好きで、すぐ広めるクセがある

【LINE】

Facebook、Twitterの恋を毎回邪魔する男の子

一見強そうだが、「無視」に敏感など、繊細な一面もある

さ～て、今日は誰と連携しよっかな～♪ #マカロン大好き

インスタちゃん！！ボクとツイッター、いい加減どっちと連携するか決めてよ！

そうだよ！！インスタちゃん！　どっちが好きなのかハッキリしてよ！！

え～？でも～・・・・#揺れる恋心 #これが乙女 #スイーツ女子

インスタちゃん、君をタグ付けして、耳元で「いいね！」とささやきたい。

インスタちゃん、ボクの心は君への思いで大炎上。君の発言は、即お気に入り登録さ。

私ね、魅力的な人が好きなの！！　フェイスブックとツイッター、どっちが魅力的なの？？#正直どっちも好き #小悪魔女子 #パンケーキ食べたい

ボクの方が魅力的だよ！！！！！

「僕だよ！！！！」「いーや、このボクだ！！！！！！」

「やるのか！？　友達申請拒否するぞ！」「あ～いいよ！　こっちだってフォロー外すぞ！」

「おら～～～～～！！」「痛い痛い！！！顔が！！！やめろ！！！！」

やめて！！私のために争わないで！！？？#自撮り #盛れた #かわいい

僕の方が魅力的だよ！！　だって、僕のユーザー数は14億4千万人（2015年3月31日時点）注１もいて、世界の5人に1人が僕を使ってるんだ！　しかも僕には投稿するときの容量制限がない！　君の言葉、写真、動画、全てを受け止めてあげるよ。

#ちょっと重くね？

いーや、ボクこそ魅力的だ！　だって、ボクは他のSNSの誰より「情報拡散力」に長けてる！　君の言葉、写真、動画を世界中の人に拡散してあげるよ。

#それは晒し

さあ！！どっちを選ぶ！！！？？？

えーっと・・・・・ #迷う #関係ないけど辛いもの食べたい

おいおい、俺のこと"既読無視"してないか？

ラ、LINE！？

インスタ、街コンで会って以来だな。相変わらずかわいい。

久しぶり、LINEくん。#街コン行ってることバラしてんじゃねえよ

おい！！邪魔するなよ！！

え？なんて？　聞こえないな～～

未読無視するな！！

スパム報告するぞ！

バカッターとして世界中に拡散するぞ！

なんだと！お前らなんてツムツムみたいに一瞬で消してやるよ！！

「やるのか！？お前ら～～～！」

「やめてやめて！！　アイコン取らないで！！！」

あのね！！！私、お金持ちが好きなの！　この中で一番のお金持ちは？#夢の玉の輿

僕が一番お金持ちだね。僕のユーザー数の多さに企業も注目していて、積極的にFacebookページを開設しているんだ。僕を使って企業広報を展開することで、企業の認知度を上げたり、ブランド力を高めたりできるんだって。僕のページで企業の面白いコンテンツを紹介することで、その企業のHPに誘導することができる。つまり、企業HPへの導線としても機能してる。僕ってすごいビジネス価値が高いんだよ。

ボクだってお金持ちだ！　企業は、ボクの公式アカウントを使ってさまざまな方法でユーザーに情報を発信してる！　さっきも言った「情報拡散力」に企業も注目してるってことだね！　ボクを使っていかに話題化させるかが広報活動でも重視されてるみたい！　ボクで話題になったことが世の中にニュースとして報道さ

れることもあるんだ！　それに、ボクの中でつぶやかれたツイートを分析することで、消費者の「生の声」を知ることができるし！　毎日仕事が多くて大変だな～！

どうしたの？　一回、話が切れたけど。

あ、ごめん、ボク一度に140字しかしゃべることができないんだ！

たしかに、ツイッターって"つぶやき"だもんね。（ま、僕は１万字以上しゃべることができるけどね）

おいおい、一番の金持ちはこの俺だろ。俺の武器である『スタンプ』に企業は注目してる。スタンプを開発したり、公式アカウントを使って企業情報を発信したり、俺は企業の広報活動において大活躍！　それに、今や俺は日本国民のコミュニケーションを支えてるんだ。すごいだろ？　俺はインスタに無いものをたくさん持ってるんだ。

何言ってるの？　私だってすごいんだけど！　スマホで撮った写真や動画を、私を使えば誰でもプロみたいに加工できるのよ！　だから、ユーザーの７割が女性なの。注２アパレルブランドをはじめとした企業が私に注目して、ハッシュタグを使ってユーザーから写真の投稿を募集する懸賞キャンペーンを行ったり、私をカタログのように使って商品のPRをしているの。ビジュアル化できる商品を扱っている企業には最適なシステムってこと。私だって、LINEくんに無いものたくさん持ってるんですけど！