トルコ公正発展党の新しい民主化政策:束縛なき政治、障壁なき民主主義

今、我々は民主化に向けて重要なハードルを超え、EU加盟へ前進した。トルコは新しい一歩を踏み出し、明るい未来へと旅立つ。これは誇るべきことであり、まさに過去の束縛から解放されたのだ。

大いなる名誉と誇りをもって、トルコのエルドアン首相は9月30日に、多くの人が待ち望んだ民主化政策を発表した。トルコ国民の支持を受け、我々はひとつの大きな関門をくぐり抜けた。この民主化政策はトルコ民主化の進展と成熟にとって必要不可欠なものだ。

政策が発表された2013年9月30日は、我が国にとってもっとも重要な節目の日のひとつとなった。この政策によって、我が国は民主主義の先進国への道を歩むことになる。我が政府が下した決断によって、トルコ共和国の歴史上もっとも大胆で包括的といっていい改革法案が今、我が国の民主主義に加わることになる。

かつてのように、我が政府は改革を実行することに集中し、いま一度、あらゆることに先がけて民主主義を支持し、改革に邁進する。

公正発展党の創立理念や綱領は、民主化を待ち望む声を反映したものとなった。党の綱領は、トルコ共和国の歴史上もっとも民主的な内容を盛り込んだマニフェストとなっている。2002年11月3日以来、有権者は3回の総選挙、2回の地方選挙、2回の国民投票で公正発展党を支持してきた。この圧倒的な数の承認によって、公正発展党はこの民主化綱領が確固たる支持を受けているというお墨付きを得た。この11年間、議会はEUの求めに従い、約2000もの法律を制定してきた。2010年9月12日には、憲法改正の是非を問う国民投票で国民の大半から同意を得て、改革をさらに推し進める憲法改正法案が承認された。この最新の法案は、総じて我々公正発展党が綱領に従って掲げた公約を守った証でもあるとみていい。この最新の改革法案こそが、民主主義を前進させようという国民の決断を反映している。

EU加盟国の中ですら、公正発展党が実行している改革のペースに追いつける国はないだろう。トルコはヨーロッパにおいて、もっとも革新的な国として、ふたたび君臨することになった。

最新の改革法案はトルコの長年の課題を解決に向かわせる土台となるものである。これらの手順で、トルコは先進国の中で、その立ち位置を確固たるものとすべく障害を乗り越える。2013年9月30日の時点で、トルコの民主主義水準はいくらかレベルを上げた。トルコは現在、先進的な民主主義国家となる目標を達成しつつある。

この法案はEUの求めに応じて作られており、現代の民主主義における慣行に習ったものである。それは、改革を行うというトルコの決意を示す強力な指標の一つである。我が政府は、改革に懐疑的な諸外国および国内の反対派を改めて論駁した。ネガティブなプロパガンダ、不信感、軽蔑、対立、そのすべてがこの燦然と輝く歴史的なマニフェストの下で消え失せる。

トルコは、EUにおける最高水準の民主主義に向かい続け、さらに超越できることを改めて証明した。我々はこの法案でトルコのEU加盟交渉が加速すると信じている。この法案はトルコの決意を反映している。

我々は、この改革法案を成立させることがEU加盟交渉を再開させるために重要であると信じている。

最新の民主化法案と改革に対する我が政府の決意が、2013年EU加盟交渉においてプラスになることを望んでいる。こうした期待は、極めて合理的だし当然持ってしかるべきだ。

エルドアン首相は、この民主化政策が始まりでも終わりでもないと強調している。これは、トルコが建国100周年にあたる2023年までに最高水準の民主国家となる新たな一歩である。マニフェストは政府の視点と、しっかりと先進的な民主主義水準を確立するための願望を反映している。この法案の改正は決して譲歩としては見られていない。

改革の導入や実行は継続しているときのみ意味がある。我が政府は、この考えがトルコで継続できると証明した。

改革、高度な民主主義、変革という視点はここ11年間と同じく、不変の意志で継続する。我々は国の願いに応えた。さらに、この改革は包括的で、社会の幅広い分野における不満や課題に対処している。これは宗教的なものではなく、国を一体化させるものである。そして、平等なものでもある。

この民主化法案は国が抱える矛盾を解消する処方箋となる。法的に整備するのみならず、実用的で構造的な改革ができるようになる。7600万人の国民全員が受け入れられるものとなるだろう。

本格的なトルコの民主化と自由に向けた障害は取り除かれつつある。

民主化法案は自由と先進的民主主義のマニフェストだけでなく、トルコにおける社会的統合と平和で平穏な状態を維持強化する「同胞へのマニフェスト」でもある。

この改革は、この国にはびこる混迷を解消するものである。この国は、長年にわたり課題を抱えていたが、それもなくなる。

残念なのは、首相が民主化政策を発表した直後に異論が出たことである。これはあまりに独善的だ。このように偏った批評家は、この法案の意義を理解しようとしていない。一方で、国民の大半はこの法案の内容に同意し、誰もが歓迎した。

今、我々は民主化に向けて重要なハードルを超え、EU加盟へ前進した。トルコは新しい一歩を踏み出し、明るい未来へと旅立つ。これは誇るべきことであり、まさに過去の束縛から解放されたのだ。

注目記事