Amazonが「全品送料無料」を終了。2000円未満の買い物は配送料350円、プライム会員は無料を継続

アマゾンは何度かの配送料無料キャンペーンを経て、2010年より通常サービスとして全商品配送料無料化を実施。その後、基本的には全商品配送料無料を続けてきました。

アマゾンが2010年から無料だった通常配送料を改定し、小計が2000円未満の場合の送料を350円に引き上げました。小計2000円以上の場合はこれまでどおり無料。プライム会員も引き続き全商品配送料無料を継続します。

アマゾンは何度かの配送料無料キャンペーンを経て、2010年より通常サービスとして全商品配送料無料化を実施。その後、数百円程度の一部少額商品は例外的に「合わせ買い対象品」として、小計を一定額以上にしなければならないとする措置をとっているものの、基本的には全商品配送料無料を続けてきました。

ただ、アマゾンは近年、価格よりもサービスの充実、とくにプライム会員の獲得へと舵を切っています。たとえば商品到着が速いお急ぎ便サービスや、お届け日時指定便といった有料サービスを設定しつつ、年額3900円のプライム会員にはこれらを無料で提供しています。

さらに2015年はプライム会員限定サービスとして動画見放題の「Amazon プライム・ビデオ」、音楽聴き放題の「Amazon Prime Music」を相次いで開始、プライム会員のお得感を大幅に向上しました。2015年10~12月期のアマゾンプライム会員数は、前年比51%もの増加を記録しています。

こうした施策をとってきたアマゾンがさらにプライム会員を増やそうと考えたとき、全品配送料無料が心理的な障壁になっていると判断した可能性もないとは言い切れません。ただしアマゾンは「全品配送料無料の終了とプライム会員獲得は無関係」としています。

いずれにせよ、プライム会員の年額会員費は3900円。ひと月あたりでは325円でしかありません。これで動画見放題・音楽聴き放題、さらにどんな商品でも送料無料で素早く届けてくれるとあれば、年に数回だけしかアマゾンで買い物をしない人であっても十分なお得感は得られそうです。

ちなみに、アマゾンは Amazon.co.jp が発送する書籍や Amazon ギフト券については、引き続き全品配送料無料を継続するとしています。

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