メルカリの自転車シェア「メルチャリ」 乗り心地は「控えめに言って...」

バスよりメッチャ便利
Engadget 日本版

フリマアプリ「メルカリ」を展開するソウゾウは、2月26日より福岡市で自転車シェアサービス「メルチャリ」を展開しています。使い勝手はどうなのか、現地で体験してきました。

博多駅でメルチャリを探すも...

飛行機と地下鉄を乗り継ぎ、福岡市の玄関口である博多駅に到着。さっそく手持ちのスマホでメルチャリアプリを開くと、地図上に近くの駐輪ポートが表示されます。ポートの密度はそこそこあるのですが、気になったのは「空」の駐輪ポートだらけということ。

お昼時だったということもあり、多くの自転車が出払っているのでしょうか。なお、メルチャリは2月にサービスインしたばかり。今後自転車が増えることに期待しつつ、かろうじて1台停まっているポートに向かいます。

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使い方は簡単、乗り心地も最高、バスより便利

駅から1km離れたポートで、メルチャリを発見しました。鮮やかな色合いで、遠くからでも目立ちます。なお、今回は店舗の軒先にポートがありましたが、個人が自宅の前にポートを設置できるのも、メルチャリのユニークなところ。

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サドル下のQRコードをメルチャリアプリで読み取ると、瞬時にロックが解除。ライドを楽しむことができます。

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利用料金は、1分間で4円。10分乗っても40円です。時速13キロで移動した場合、10分間で3キロほど移動できる計算です。アプリ上には、ライドの経過時間が表示され、どれくらい乗ったのかも一目瞭然です。

乗り捨ては禁止、個人のサポートにインセンティブも

乗り心地は控えめに言って最高です。サドルはフカフカ。漕ぎ足も軽く、信号に引っかかってもさっと漕ぎ始められます。電動アシストは非搭載ですが、平坦な福岡市では特に気になりません。

乗り捨ては禁止で、ポートからポートへの移動が基本となります。しかし、途中コンビニに寄る。といった場面では、一時的に駐輪することも可能。その場合は鍵をかけてライドを終了する必要があり、その間に、他のユーザーにメルチャリを取られたり、トラックで回収される恐れもあります。

また、駐輪ポート外に置かれているメルチャリを発見し、駐輪ポートまで移動させると、15分間のライドが無料になったり、放置自転車の場所を報告すると、メルチャリポイントが溜まる、といった形で個人にインセンティブもあります。前述のように個人が駐輪ポートを設置できることとあわせ、個人参加型のサービスとして展開しているのも、メルチャリの大きな特徴と言えそうです。

中国のシェアサイクルサービスのように「乗り捨て」はできませんが、ポート密度が高いので、そこまで利便性は損なわれない印象。、地下鉄だと行きづらい。バスは路線が複雑でわかりにくい。という、地方都市の交通の「穴」をうまくカバーしていると感じます。ネックなのはメルチャリの少なさですが、それが解決されれば、福岡市の足の定番になるのかなと感じました。

(2018年4月2日Engadget日本版「福岡で「メルチャリ」体験、乗り心地は最高」より転載)

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