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2015年11月16日 00時15分 JST | 更新 2016年11月15日 19時12分 JST

「空飛ぶレスキュー隊」ドバイで誕生。小回りを利かせて救助や調査に活用

マーティン・ジェットパックの予定の価格は、1台10万ドル程度。

背負式の一人用飛行機械「ジェットパック」を開発するMartin Jetpack が、ドバイ政府に最大20台のジェットパックを納入する覚書を交わしたことを明らかにしました。

ドバイ当局はジェットパックを災害救助・市民防衛用として、ヘリコプターも近づけない高層ビル群での救助や調査に活用する見込みです。

Martin Jetpack は、背中にストラップ固定して飛ぶ一人用の飛行機械 Jetpack を開発するニュージーランドのスタートアップ企業。

いわゆる「ジェットパック」と総称されるものには、過酸化水素などのタンクを背負い化学反応で推進剤を吹き出して飛ぶタイプ、ウィングスーツで滑空しつつジェットエンジンで水力を得るタイプなどがありますが、Martin Jetpack は200馬力V4エンジンでダクテッドファンを回して飛行する、どちらかといえば立ち乗りヘリコプターやホバークラフトに近い乗り物です。

背負式飛行機械Martin Jetpack、一般向け試乗サービス実施へ(2009年)

最新モデルの公称仕様は最大時速74km、高度1000m、滞空時間30分など。

超小型の一人乗りであるがゆえに必然的にペイロードも航続距離・時間も限られ、商業的な実用性が見いだしづらい「変なもの」扱いのまま開発を続けてきた Martin Jetpack ですが、最大20台とはいえ、初めて実用として公的組織からの導入に向けて始動したことになります。

マーティン・ジェットパックの予価は1台10万ドル程度。ドバイならば実用性にさほど期待せずとも「世界でもっとも先進的な未来都市」イメージの広告費として20台くらいは購入しそうです。とはいえ最上階621mという世界一高いビル ブルジュ・ハリファを始め世界有数の超高層ビル群を有する都市だけに、非常に小さく垂直離着陸や滞空が可能な特殊ヘリコプターと考えれば意外と活躍しないとも限りません。

今回の覚書には写真の有人モデルのほか、無人操縦でペイロードを増やしたドローン版 Skyhookも含まれています。ドバイ観光で不幸にも火災に遭った場合、「屋上まで登ってジェットパックを装着してください」という避難指示を受けるかもしれません。