格安スマホで「こんなはずじゃなかった」事例が増加。国民生活センターが注意喚起

「今まで契約していた携帯電話会社と違う点もあるという特徴を理解して利用することが重要」(国民生活センター)

消費者庁所管の国民生活センターは4月13日、いわゆる格安スマホ(MVNO)を巡るトラブルが増加しているとして、消費者に注意喚起しています。

「今まで通りのサービスを安く使えると思っていたのに、実際はサービス内容が違っていた」などのトラブルがあるそうです。

国民生活センターによると、今までの携帯会社とサービスが異なることにより、以下のような相談事例が頻発しているとのこと。

【ユーザーから寄せられた主な相談事例】

  • 修理期間中の代替機の貸し出しサービスがなく、スマートフォンが1か月間利用できなかった
  • 発送から数日で利用開始になるとは知らなかった(発送または配達の手違いでSIMが届いていないのに料金が発生しており、料金を払いたくない)
  • インターネットで購入したスマートフォンの端末代金に未払いがあり、精算しないと修理の受付ができないと言われた
  • メールアドレスの提供がなく、別会社のメールアドレスで送ったが、相手にメールが届かなかった(キャリアメールがないことを知らなかった)
  • SIMロック解除をしないと、他社のSIMカードでスマートフォンが使えなかった

消費者に対しては「今まで契約していた携帯電話会社と違う点もあるという特徴を理解して利用することが重要」として、下記のようにアドバイスしています。

【消費者への主なアドバイス】

  • 自分の現在の利用状況を把握した上で、ホームページやパンフレット等で格安スマホ会社が提供しているサービスを確認しましょう
  • 今まで使っていたスマートフォン等の端末を引き続き使えるかどうか確認しましょう
  • 中古端末を購入する場合、「ネットワーク利用制限」対象の端末ではないか確認しましょう(※割賦代金の支払いが届こっている端末には、ネットワーク利用制限がかかる)
  • 格安スマホ会社の回線を利用するための手続きと、利用開始日を確認しましょう
  • トラブルになった場合は、最寄りの消費生活センター等に相談しましょう

相談内容およびアドバイスの詳細は、こちらのPDFにまとめられています。

格安スマホといえば、通信料金が安い分、カスタマーサポートはインターネットや電話が中心。大手キャリアのように、トラブルが起きたら携帯ショップにいき、対面でスタッフに設定などを手取り足取り教えてもらう... といった手厚いサポートは望めません。

なお最近は格安スマホでも、量販店にサポート窓口を設置するなど、実店舗におけるカスタマーサポートの充実化がトレンドの1つです。

例えば携帯電話サービスに詳しくない親御さんに格安スマホを勧める場合、安さだけでなく、カスタマーサポートの充実を選択基準するのも良さそうです。そして何より、契約時には格安スマホが提供するサービスをしっかり把握することが重要と言えそうです。

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