スター・ウォーズ EP9にキャリー・フィッシャー出演へ。CGでなく最近の撮影済み素材を使用

「彼女は(スター・ウォーズの)大きな一部であり、その存在はより力強くなるんですーーオビ・ワンがライトセーバーで斬られたあとのほうが強力になったように。」

ディズニーが映画『スター・ウォーズ』新三部作の最終作となる「エピソード9」に、レイア姫を出演させる可能性を各メディアが伝えています。

レイア姫を演じてきたキャリー・フィッシャーは2016年末に急逝しているものの、過去に撮影した未使用素材から映像を再構成すると考えられます。

米ニューヨーク・デイリーニューズ誌によると、これはキャリーの弟トッド・フィッシャー氏とキャリーの娘で女優のビリー・ロード氏が映像の使用許可をディズニーに与えたため。

脚本家や作家としても活躍した女優キャリー・フィッシャー氏は、現在の最新作でエピソード7となる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で約30年ぶりにレイア将軍役を務め、歳月を重ねた重厚な演技が話題となりました。

続くエピソード8『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の撮影は亡くなる前に完了していたため、これについては問題がなく2017年12月15日の世界公開を迎えられそうなものの、問題はエピソード9でのレイア将軍の扱いがどうなるか。

2016年に公開されたスピンオフ作品『ローグ・ワン』では、1994年に亡くなったピーター・カッシング(ターキン総督役)がCGI合成で"蘇った"こともあり、ファンの間でもキャリー・フィッシャーが同様の手法で出演するのではないかとのうわさが巻き起こりました。しかし、ルーカス・フィルムはこれを明確に否定していました。

とはいえ、エピソード9ではレイア将軍が重要な役どころになることも報じられており、キャリー・フィッシャー抜きでの最終作がどうなるのかは様々な憶測を生むことに。

疑問に思ったトッド氏はスタジオ側に「どうやって彼女を出演させないようにするのですか?」とたずねました。すると帰ってきたのは「普通に出演していただきますよ」という返答。そこでトッド氏はキャリー・フィッシャーの「最近の映像」に関する使用許可をスタジオ側に与えたとのことです。

トッド氏は「彼女は(スター・ウォーズの)大きな一部であり、その存在はより力強くなるんですーーオビ・ワンがライトセーバーで斬られたあとのほうが強力になったように。同じことがキャリーにも起きたと感じています。伝説は受け継がれていかないといけないんです」と語りました。

レイア将軍=キャリー・フィッシャー氏がエピソード9の内容にどこまで関わるかは今のところ不明ですが、トッド氏はその脚本への関与については「それは聖書を書き換えるようなもの」「干渉できるものではありません」と明確に否定しました。

「最近の映像」とはおそらくエピソード7および8といった近作でのアウトテイクを指すと考えられます。作り手の立場からすれば、練り上げたストーリーの一部を既存の映像に合わせ、しかも自然に見えるように再構成する苦労が加わった格好ですが、それも含めて最終作の見どころとなるのはきっと間違いありません。公開予定時期は2019年5月、心して待ちたいものです。

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