Twitter がリツイートの仕様を変更し、『引用ツイート』機能を正式に導入しました。
iOSとウェブで使えるようになった新機能『引用ツイート』では、引用元のツイートをカードとして埋め込むことで元発言を辿れるようにし、文字数を減らさずに自分のコメントを追加できます。
『引用ツイート』はTwitterが昨年から一部のユーザー向けに試験導入していた機能。
従来からある通常のリツイート機能(いわゆる公式リツイート)は、元発言を丸ごとそのまま自分のタイムラインにも流すため、そのあとで感想などリツイートに対するコメントをつぶやいても文脈が辿りづらい場合がありました。
一方で従来のコメントしてリツイート(引用)では、元発言をテキストとして引用するため、文字数制限が厳しいTwitter ではコメントに使える余裕がなくなる点が困りものです。コメントのために引用部分を削るとそれはそれで問題になったり、また『引用』部分が本当に正確な引用なのか恣意的に改変されているのか、そもそも本当に元発言があったのか辿れないといった問題もあります。
というわけで導入された引用ツイートは、引用元をTwitterカードとして埋め込むことで元発言を辿れるようにしつつ、文字数も減らさずにコメントできます。
機能としては昨年から一部で導入されており、またツイートのURLをコピーして貼り付けることで埋め込みはできましたが、ようやく正式な機能に組み込まれ、リツイートボタンからリツイートか引用ツイートかを選べるようになりました。
引用ツイート機能の正式導入は iOS版の公式Twitterクライアントとウェブ版から。Androidへはやや遅れて導入される見込みです。
(2015年04月07日 Engadget日本版「Twitter がリツイートの仕様変更、引用ツイートを正式導入。字数を使わず元発言を埋め込み」より転載)