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2018年08月01日 10時25分 JST | 更新 2018年08月01日 10時25分 JST

海外旅行で現地SIMを買うのはもう古い! 国内キャリアのローミングで十分

キャリアの提供するローミングサービスがかなり実用的な価格になってきたからです。

旅人ITライターの中山です。海外旅行で現地に到着すると真っ先にすることは、現地プリペイドSIMの調達......というのがこの10年ほどの定番でしたが、ここ最近は状況がだいぶ変わってきました。というのもキャリアの提供するローミングサービスがかなり実用的な価格になってきたからです。

これまで日本キャリアの海外ローミングというと割高という印象で、実際2010年にソフトバンクが1日最大2980円の「海外パケットし放題」を提供するまでは、ローミング料金は従量課金制で青天井という状況でした。

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▲海外で安心して通信ができるようになったのはソフトバンクの「海外パケットし放題」から

ソフトバンクの海外パケットし放題提供以降、ドコモやauもそれに追従してしばらく海外ローミングは2980円/日という時代が続きました。従量課金に比べればだいぶ安くなりましたが、4日で1万円を越える価格はまだまだ割高で、レンタルのモバイルルーターや現地でのプリペイドSIMのほうがおトクといった状態でした。

この状況が変わったのが、2016年7月にauがスタートした「世界データ定額」。パケットこそ国内契約プランから消費しますが、980円/日という低価格で通信が可能となりました。このプランにドコモも追従し同じく980円/日で利用できる「パケットパック海外オプション」の提供をスタートしています。

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▲auが980円/日でローミングが利用できる「世界データ定額」を提供してから状況が激変

980円/日まで利用料金が下がると、4日で約4000円になります。この価格ならレンタルのモバイルルーターの場合、国内でレンタルしていくと飛行機に搭乗している時間もレンタル期間に含まれるので価格差はかなりなくなります。さらに現地のプリペイドSIMも購入や設定の手間などを考えると、ローミングでもいいかなという気になります。

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▲グローバルWi-Fiが提供するレンタルのモバイルルーターの料金例。980円/日を越えるプランも多く、国内キャリアのローミングのほうがおトクというケースも増えた

さらにauとドコモは夏休み向けにキャンペーンを展開中。auはアメリカ本土やハワイ、アラスカなどでの利用の場合は利用料金が無料に(9月30日まで)。ドコモはアメリカ本土やハワイ、アラスカ、中国、タイ、イギリスなど15の地域で、24時間プランのほか、「1時間/300円」、「3日間/2480円」、「5日間/3980円」、「7日間/5280円」という割引プランを提供(9月30日まで)しています。7日間滞在するなら、24時間を7回利用するより1580円もおトクです。

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▲auはアメリカでのローミング利用料金が無料になるキャンペーンを展開

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▲ドコモは対象エリアなら割引プランを提供するキャンペーンを実施中

筆者的にうれしいのは「1時間/300円」と細かく利用できるプランが用意されていること。ちょうどキャンペーンがスタートした翌日の7月21日にソウル経由でアメリカへフライトする機会がありましたが、そのソウル乗り継ぎで「1時間/300円」を使ってみました。

「パケットパック海外オプション」はあらかじめプランの申し込みをしておけば、あとは現地でローミングをオンにして、Webブラウザーでどこかのサイトにアクセスすれば自動で設定画面に切り替わります。通常だと24時間/980円のプランしか表示されませんが、韓国もキャンペーン対象エリアなので、キャンペーンプランも表示されます。

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▲980円以外のプランが選べるようになっている

あとは利用したいプランをタップするだけでオーケー。インターネット接続が有効になります。利用時間が過ぎるとデータローミングオンの状態でも自動で切断されるので安心。昔のようにパケ死するケースも基本的にはなくなります。

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▲利用したいプランをタップするだけでオーケー

もちろん空港には無料Wi-Fiのサービスもありますが、モバイル通信なら飛行機に乗ってドアが閉まるギリギリまで通信できます。ソウル乗り継ぎで1時間使用したあと、アメリカでも使ってみました。これなら飛行機に乗っている間はカウントされないのでさらに通信費を節約できます。ローミング中の通信速度もかなり速く、日本に居るときと同じように使えるのが便利です。

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▲旅行中にプランを上手く組み合わせれば、さらにおトクに通信可能。9月30日までのキャンペーンなので延長と対象エリアの拡大を希望

SIMを入れ替えなくていいのも利点のひとつ。最近海外ではUberやLyft、Grabといったライドシェアサービスを使う機会が多いのですが、こういったサービスは電話番号の登録が必要で私の場合日本で使っているケータイ番号で登録しているため、ドライバーからの電話が日本のケータイ番号にかかってくることもあります。

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▲ライドシェアサービスなどは電話番号に紐付いているので、SIMを挿し変えないほうがなにかと都合がいい

このときに現地SIMへ交換していると、通話が取れないというケースもあるので、日本で使っている番号そのままというのは大きな利点なのです。

というわけで、ちょっとした旅行ならローミングでというのが最近の定番となりつつあります。ただソフトバンクだけは「アメリカ放題」はあるものの、そのほかの地域は2980円のプランのまま。ソフトバンクもおトクな海外ローミングプランを提供してくれれば「海外旅行はローミングで」とさらに言いやすくなるので期待したいところです。

(2018年8月1日Engadget 日本版「海外旅行で現地SIMを買うのはもう古い! 国内キャリアのローミングで十分:旅人目線のデジタルレポ 中山智」より転載)