「東京オリンピックは延長されるだろう」。IOC委員が米メディアに明かす

「詳細は未定。しかし7月24日には始まらないということはわかっている」

新型コロナウイルス影響を受けて東京オリンピックが延期されるだろう、とIOC(国際オリンピック委員会)のディック・パウンド氏がUSA Todayに対して明らかにした。

「IOCが持っている情報に基づいて話すと、延期は決定されました。今後具体的にどう進めるかは確定していませんが、しかし7月24日には始まらないということはわかっています」と、パウンド氏は3月23日にUSA Todayに語った。

パウンド氏は、オリンピックは2021年に延期されるだろうと考えている。

また「IOCは今後の詳細について明らかにしていないが間も無く発表されるだろう」とも話す。

「(今後の予定については)段階的に明らかになるでしょう。まず大会を延期し、その後、延期によって起こる影響に対応して行きます。かなり大きな影響が発生するでしょう」

パウンド氏はIOCの副会長も務めた古参委員。しかし、決定権を持つIOC理事会のメンバーではない。

IOC委員のディック・パウンド氏
IOC委員のディック・パウンド氏
Christinne Muschi / Reuters

この前日の3月22日には、IOCのバッハ会長が初めて、延期の可能性を示すメッセージを選手たちに送っている。

「私たちはすべての関係者と一緒に、急速に世界に広がる新型コロナウイルスの問題と、その健康問題がオリンピックに与える影響について詳細な検討を始めました。その中には、延期も含まれます」

「我々は現在、全力で調査に取り組んでおり、今後数週間のうちに結論が出るでしょう」とメッセージの中でバッハ氏は説明する。

東京オリンピック延期を求める声はすでに、数カ国から上がっている。カナダは22日に、延期しない限り選手をオリンピックに送らないと表明している。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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