「看板を変えた政党に希望は生まれない」安倍首相が“希望の党”を批判

「大変厳しい戦いになるが、日本の未来を決める選挙だ」
選挙対策本部の看板の前で拳を掲げる安倍首相
選挙対策本部の看板の前で拳を掲げる安倍首相
Toru Hanai / Reuters

安倍首相は9月28日、自民党の選挙対策本部の会議で「看板を変えた政党に希望は生まれない」と話した。小池百合子都知事が率いる「希望の党」に民進党が事実上合流する方針を決めたことを暗に批判した格好だ。

NHKニュースによると、安倍首相は「大変厳しい戦いになるが、日本の未来を決める選挙だ」と話した上で、以下のように述べたという。

選挙のために集まり看板を変えた政党に、日本の安全、未来を任せるわけにはいかない。そこから生まれるものは混乱でしかなく決して希望は生まれない。

この会議では小選挙区で274人、比例代表で15人の第1次公認候補を決定するとともに、公明党が小選挙区に擁立する9人の公認候補への推薦を決めた。

安倍首相は28日夕方、東京・渋谷で衆院解散後で初の街頭演説をした。

産経ニュースによると安倍首相は「2009年、民主党ブームがあった。いよいよ混乱を極める状況になって、どんどん雇用が失われた。自民党、公明党はこの混乱に終止符を打った」と訴えた。その上で「ブームからは決して希望は生まれない」と、改めて「希望の党」を批判したという。

■エールを送っていたのに...

安倍首相は25日の記者会見では「希望というのは、いい響きだと思います」と、「希望の党」にエールを送る余裕を見せた

小池代表についても、第1次安倍政権で防衛相などに起用したことに触れた上で「基本的な理念は同じだろうと思う。政治手法は少し違うかもしれないが」と好意的に述べていた

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