ライフスタイル
2019年07月12日 11時46分 JST | 更新 2019年07月12日 11時48分 JST

アメリカの名門大卒じゃなくても聞きたい 米大学卒業式での著名人スピーチ集2019

きっとこれからの人生で役に立つ。世界の偉人からの貴重なアドバイスの数々を紹介。

skynesher via Getty Images
海外の卒業式で、帽子を投げて祝う卒業生たちの様子(イメージ写真)

アメリカでは5月になると、卒業シーズン。”アドバイスの季節”の始まりとなる。大学卒業を目前とする4年生のもとには、キャリアや住む場所、人生についてのアドバイスが殺到する。

あなたが目標とするようなキャリアを築いてきた先人からのアドバイスは、親戚からの助言とは比較にならない重さを持つことだろう。


新たな一歩を踏み出すあなたに、ここに有名な起業家や政治家、芸術家が2019年の卒業式で語った最高の教訓をまとめた。卒業前の学生だけでなく、キャリアや家庭に悩む全ての人の心に響くに違いない。

 

「これは自分に何を教えようとしているのか?」

オプラ・ウィンフリー氏(米メディア・モーグル)
コロラド大学卒業式にて

Andrew Chin via Getty Images
オプラ・ウィンフリーが舞台上で登壇する様子

 

危機に面しているとき、私の1番好きな質問は「これは自分に何を教えようとしているのか?」というものです。友人でLinkedInの創設者であるジェフ・ウェイナーは、失敗は人を謙虚にさせてくれると言います。成功 ...少なくとも慣習的な評価における成功が、どんなに儚いものであるかを失敗が教えてくれる、と。なぜなら、失敗によって、成功とは自分のコントロールの及ぶものではないと気づき、自分の本質を見極める際に、成功にあまり力を注ぎ込む必要がなくなるからです...

 

「自分の願望を編集しないで」

ステイシー・エイブラムス氏(ジョージア州知事選候補)
アメリカン大学スクール・オブ・パブリック・アフェアーズ卒業式にて

 

Benjamin Lowy via Getty Images
ステイシー・エイブラムス氏

 

これから言うことをしっかりと聞いてください。自分の願望を編集するのはやめましょう。あなたはこの空間に存在し、自分の望むものを望むためにこの世界にやって来たのです。あなたの夢がどれほど大きいかは関係ありません。あなたがそこに辿り着くには、段階を経ないといけないかもしれません。途中でつまずいてしまうかもしれません。ですがその道のりは、頑張る価値のあるものです。それに、理屈を言い訳に期待のレベルを下げるのもやめましょう。 

 

「息をしている限り、遅すぎるなんてことはない」

ミッシー・エリオット氏(ラッパー/ソングライター)
バークリー音楽大学卒業式にて

 

Erika Goldring via Getty Images
ミッシー・エリオット氏のパフォーマンスの様子

 

ある晩、私は12の賞にノミネートされ、スピーチ原稿の用意もしました。授賞式の前夜、鏡の前で「この人に感謝しています...」などと練習していました。ですが私がそのスピーチをすることはありませんでした。結果的には1つの賞ももらえなかったのです。

私は病気になり、曲さえ書けなくなってしまいました。神経回路がシャットダウンしてしまったのです。「これでもう終わり。もう前に進む必要なんてない」と思いました。でも私の心の中の何かが、私を駆り立てたのです。自分を駆り立てる力と、忍耐力が。息をしている限り、遅すぎるなんてことはありません。人は「君は歳をとりすぎている」とか、「成功するわけない」などと言うかもしれません。でもそんなこと信じてはいけません。なぜなら、私は今日も、こうしてここに立っているのですから。

 

「あなたの第2幕は何ですか?」

ケン・チョン氏(医師から転向したコメディ俳優)
ノースカロライナ大学グリーンズボロ校卒業式にて 

Albert L. Ortega via Getty Images
ケン・チョン氏

 

皆さんは今、自分のストーリー、自分の映画のスタート地点に立っています。そして、その第1幕を締めくくろうとしています。皆さんに答えの決まっていない質問をしてみます。あなたの第2幕は何ですか? ここにいる誰もが、異なった時系列、そして独自の物語を持っています。自分の第2幕は何であるかを考え、変化を受け入れ、予期せぬ紆余曲折を受け入れましょう。 良いことも悪いこともあるでしょうが、受け入れましょう。なぜなら、人生何が起こるのかわからないからです。

 

「これから出会う人全てが、あなたの知らない何かを知っている」

ビル・ナイ氏(科学教育者でテレビ司会者)
ガウチャー大学卒業式にて

Shannon Finney via Getty Images
ビル・ナイ氏

 

これから出会う全ての人が、あなたの知らない何かを知っています。全ての人が、です。農家の人たちは、植物についての知識を持っています。私たちの大半、植物学者ですら知らないことを知っているのです。煉瓦職工の人たちは、煉瓦を積むのに必要なことはなにかを詳しく知っています。料理人の人たちは、銅製のボウルを使って卵のタンパク質を調整する方法を知っています。かっこいいでしょう?そういった知識を尊重し、他人から学びましょう。それによって彼らの...そしてあなた自身の最も良いところを引き出すことになるでしょう。

 

「教育にはお金よりも大事な価値がある」

ソニア・ソトマイヨール氏(米最高裁判所陪席判事)
マンハッタンカレッジ卒業式にて

 

SOPA Images via Getty Images
ソニア・ソトマイヨール氏

 

教育にはお金よりも大事な価値があります。教育は、私たちが市民として、地域社会として成長するのに非常に重要です。私はよくこう尋ねられます。子どものときに、米国最高の裁判所である最高裁判所に自分が勤めることになると想像したことがあるかどうか、と。答えは「No」です。子どもの頃、私の家族は貧しく、弁護士や裁判官なんて自分の近所には住んでいませんでした。 私は最高裁のことなど何も知りませんでした。 …知らないものになりたいと思うなんて無理なことです。大きな夢を見るには、まず学ぶ必要があるのです。教育が、世界があなたに与えてくれるもの、あなたに開かれた可能性について教えてくれるのです。

 

「先駆者を真似ることに没頭しすぎて、他のことを無視しないで」

 ティム・クック氏(Apple社CEO)
スタンフォード大学卒業式にて

 

Justin Sullivan via Getty Images
iPhone6を発表するティム・クック氏

 

スティーブ(ジョブズ)が病気になったとき、私は「スティーブはきっと良くなる」と信じていました。スティーブは頑張ってくれる、と信じただけでなく、自分がいなくなってからもずっとずっと彼がAppleを導いてくれるに違いない、と心底信じていたのです。

するとある日、スティーブから自宅に招かれ、そうはならないと告げられたのです。それでも私は、スティーブが会長の座にとどまると確信していました。日常業務からは離れても、これからもずっと顧問としてとどまってくれるだろうと。ですが、そう信じられる理由などなかったのです。そんなふうに考えるべきではなかったのです。事実はすべて出揃っていたのです。スティーブが本当に逝ってしまったとき、私は「準備」と「心構え」の違いを身をもって学びました。

人生でこんなに寂しいと思ったことはありませんでした。… ただ分かっていたのは、出来る限り最高バージョンの自分とならなければならない、ということだけでした。毎朝ベッドから起き出て、他人の期待や希望に沿うよう時計を合わせるような毎日を送っていたら、頭がおかしくなってしまうということは分かっていました。

その真実は今も変わっていません。他人の人生を生きて自分の時間を無駄にしないでください。先駆者の真似ごとをして張り合おうとするあまり、他のすべてを無視し、無理に自分を歪めないでください。

そんなことは、精神を消耗するだけです。本来その努力は創造したり構築したりすることに使うべきものなのです。自分のあらゆる考えを組み換えようとして貴重な時間を無駄にする上、それで誰も騙される人はいません。

 

「自分の声を聞いてもらいたいという情熱と同じくらい、人の声を熱心に聞こう」

クリスティン・ベル氏(女優)
南カリフォルニア大学スクール・オブ・ドラマティック・アーツ卒業式にて

 

Rachel Luna via Getty Images
クリスティン・ベル氏がTV局で登壇している様子

 

あなたが自分の声を聞いてもらいたいのと同じくらい、人の声を熱心に聞いて、自分はこの地球を他の人間たちと共有しているのだという考えを尊重し、そしてあなたがそれらを親切に実行すれば、あなたの勝ちです。 毎回ね。

今日ではないかもしれないし、明日ではないかもしれないけれど、あなたがそれを必要とするとき、それはあなたに返ってくるのです。私たちは即席の満足の時代、即座のいいね!の時代に生きていて、親切に対しての報いを待つのは嫌なものです。でも、お約束します。それはあなたがまさに必要とするときに必ず現れてくるでしょう。

 

「物事は終わらせないと、新たな始まりという魔法は感じられない」

アンゲラ・メルケル首相(ドイツ首相)
ハーバード大学卒業式にて

 

Anadolu Agency via Getty Images
会議でスピーチしているメルケル首相

 

外に足を1歩踏み出す瞬間は、リスクを背負う瞬間でもあります。古いものを手放すことは、新たな始まりの一部なのです。終わりがなければ始まりはありませんし、夜がなければ昼はやって来ません。死のない生も存在しません。私たちの人生すべてがこの狭間、すなわち始まりと終わりの狭間から成り立っているのです。そこに存在するものを、私たちは人生や経験と呼んでいるのです。

何度も繰り返して考えるのは、新しい始まりという魔法を感じ、チャンスを最大限に活かすには、常に物事を終わらせる準備をしておく必要がある、ということです。私はこれを学生、そして科学者として学び、そして現在、政治の世界で経験しています。政治から引退したあと、それに続く人生とはどんなものなのか、私にも分かりません。これもまた、まだ何も決まっていないのです。ですが、これだけは確かです。今までとは違う、なにか新しいものとなる、ということです。

ハフポストUS版の記事を翻訳、編集しました。