あいちトリエンナーレ電凸、抗議の音声が愛知県サイトから削除される

愛知県文化芸術課のサイトで、意見の音声が公開されていたが、30日に削除された。担当者は「検証委の指示で引き上げた」と説明した。

国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の運営をしている愛知県のサイト上で、一時アップロードされていた「表現の不自由展・その後」などに対して市民らが抗議する音声が9月30日、削除された。

県文化芸術課の担当者によると、掲載されていた音声は計7本。9月26、27日にアップし、30日に削除したという。

記者が削除前に音声を確認したところ、「表現の不自由展・その後」の展示内容などに対する意見の音声が含まれていた。

県文化芸術課の担当者はハフポストの取材に対し、「音声のアップロードと削除は、検証委(あいちトリエンナーレのあり方検証委員会)の指示で行った」として、具体的な理由については「わからない」と答えた。

「表現の不自由展・その後」に抗議する意見の音声が会場で流れた「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」の第2回会議の様子も、YouTubeにアップされていたが、30日午前時点で削除されている。

同課の担当者は「音声に関係があるのでいったん削除した」と話している。今後、文字ベースの議事録は公開する予定だという。

検証委のメンバーは、山梨俊夫・座長(独立行政法人国立美術館 国立国際美術館長)、上山 信一・副座長( 慶應義塾大学総合政策学部教授)ら6人。

【訂正】当初の記事では、音声7本と、会議の様子の動画の今後のアップロードについて「再度アップの可能性も」「またアップされると思う」と記載していましたが、30日午後時点の愛知県文化芸術課への再取材の結果、現時点で今後のアップの可能性は不明とのことから、本文を修正しました。(2019/09/30 16:35)

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