レゴでできたスーパーカー「ブガッティ・シロン」が完成。部品は100万点以上、実際に運転可能

エンジン部分も全てレゴ用パーツでできています。
Bugatti/LEGO
Bugatti/LEGO
Engadget日本版

レゴ(LEGO)はスーパーカーのブガッティ・シロンをレゴブロックで再現し、実物大モデルを作成したことを発表しました。すでに1/8スケールの商品は発売されていましたが、こちらは正真正銘の1/1サイズです。

しかも特筆すべきは、実際に人間が運転できるということ。プロドライバーのアンディ・ウォレス氏が乗り込み、時速20km以上のスピードで走行する動画が公開されています。

レゴ版シロンに使われたレゴブロックの総数は、なんと100万以上。重量は約1500kgもあり、エンジン部分は2300以上のレゴ用モーターにより構成され、推定5.3馬力以上とのこと。

車内にはレゴ製のスピードメーターがあり、ドアやヘッドライト、テールライトやハンドル、ブレーキペダルも全てレゴ製で完全に機能するとか(ただしアクセルペダルはなし)。リアスポイラー機構も動作し、実物と同じくポップアップしている様子が確認できます。

実車のシロンから流用されたパーツは、エンブレムとホイールおよびタイヤのみ。世界のトップブランドとは言え玩具だけに車体の強度が心配になりますが、レゴはいくつかの部品を小さなスチールフレームで補強したに留まり、接着剤を使わずに作られたと強調しています。

2017年6月から始まった開発は1万3500時間もの工数がかかったそうで、実車のシロン(20人がかりで6ヶ月)に引けを取りません。TopGearでは開発チームの恐るべき苦労が綴られ、車体を実車シロンに近づけるための整形を「ほとんどは記憶と写真から」つまり目コピで行なったなどの逸話が語られています。

実車のシロンが全輪駆動に対して後輪駆動、最高スピードは420km/hに対して約29km/hと妥協はあるものの、走る姿はブガッティ・シロンそのもの。

デイトナ24時間レースなどで優勝経験もあるドライバーのウォレス氏も「レゴ・シロンを運転することは素晴らしい経験で、大いに楽しめました。数年前には、レゴ車を運転するなんて想像もできませんでしたよ!」と語っています。

作る人の創意工夫(と注ぎ込まれる労力)により、無限の可能性が引き出されるレゴブロック。いつの日か、レゴ製の二足歩行巨大ロボットも実現するかもしれません。

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