ロシア国営放送でスタッフが乱入し「戦争反対」を叫ぶ。「プロパガンダを信じないで」

事前に録画した映像では「ロシアの人たちのゾンビ化を許したことを恥じています」と述べ、国営放送での自らの仕事についても謝罪していました
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ロシアの国営テレビ・第一チャンネルのスタッフが、3月14日夜に放送された生放送のニューススタジオに乱入し、反戦のメッセージを掲げた。

メッセージには英語で「NO WAR(戦争反対)」と書かれ、その下にロシア語で「戦争を止めろ。プロパガンダを信じないで。彼らはあなたに嘘をついている」とつづられていた。

ジャーナリスト、マックス・セドン氏のツイート:今夜、ロシア主要放送の夜のニュースに女性が乱入した。手に持ったサインに書かれていたのは「戦争を止めろ。プロパガンダを信じないで。彼らはあなたに嘘をついている」のメッセージ。そして「戦争をやめろ!戦争反対」と繰り返し訴えた。

ロシアの独立英語放送局メドゥーザのジャーナリストによると、反戦のメッセージを掲げたのは、第一チャンネル編集者のマリナ・オフシャニコワ氏だ。

オフシャニコワ氏が「戦争反対」と叫ぶ中、映像が突然切り替わった。また、同氏は直後に身柄を拘束されたと報じられている

ロシアでは3月4日に、自国の軍事行動について「虚偽」とみなされる報道をした場合、最大15年の懲役や禁固刑を科す法律が可決されており、オフシャニコワ氏にも適用される可能性がある。

国営放送での仕事を謝罪

オフシャニコワ氏が身柄を拘束されたすぐ後、同氏が事前に録画していた動画がネット上で拡散した。

その中で、オフシャニコワ氏は反戦を訴える理由を説明し「今ウクライナで起きていることは犯罪であり、その責任はプーチン大統領にある」と、自国の大統領を糾弾。

さらに、これまで自分が国営放送で伝えてきたことについて謝罪した。

「残念ながら、私はこれまで何年も第一チャンネルで働き、クレムリンのプロパガンダに加担してきました。そのことを心から恥ずかしく思います」

「TVを通して、嘘を伝えたことを恥じています。ロシアの人たちのゾンビ化を許したことが恥ずかしい」

「私たちロシア人は思慮深く、知性があります。この狂気を止めることができるのは、私たちの力だけです。抗議をしてください。何も恐れないでください。彼らは私たち全員を監禁することはできません」

メドゥーサのエディター、ケヴィン・ロスロック氏のツイート:国営テレビのニュースに乱入したマリナ・オフシャニコワ氏は、事前にメッセージを録音していた。その中で父親はウクライナ人だと明かし、反戦を訴えた。そしてロシア政府のプロパガンダのために働いてきたことを恥じると述べ、戦争をはっきりと非難した。

報道を厳しく規制する法律のせいで、ロシアのメディアはオフシャニコワ氏の抗議活動をそのまま報じることができない。

そのため、ロシアの新聞ノーヴァヤ・ガゼータなどは、反戦メッセージを読めない状態にして、オフシャニコワ氏の行動を伝えた。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。