全日本大学駅伝、青山学院大学が2年ぶりの優勝

史上初となる2度目の学生駅伝3冠まで、あと一歩となりました。
一斉にスタートする選手たち=2018年11月4日午前8時5分、名古屋市熱田区、山本正樹撮影
一斉にスタートする選手たち=2018年11月4日午前8時5分、名古屋市熱田区、山本正樹撮影
朝日新聞社

駅伝の大学日本一を決める全日本大学駅伝対校選手権の第50回記念大会は4日、愛知・熱田神宮前―三重・伊勢神宮前の8区間106・8キロのコースで27チーム(オープン参加の選抜2チームを含む)が参加して行われ、青山学院大が5時間13分11秒で2年ぶり2度目の優勝を果たした。10月の出雲駅伝に続く優勝で、新春の箱根駅伝は2016年度以来2度目の学生駅伝3冠がかかる。2度の3冠を達成した大学は過去になく、青学大は「史上初」に挑む。2位は東海大、3位は東洋大だった。

5キロ以上短くなった1区(9・5キロ)で、トップでたすきを渡したのはオープン参加の日本学連選抜・関西学院大の石井優樹(3年)。終盤まで混戦が続くなか、8キロ手前で青学大がスパートしたが逃げ切れず、追いついた帝京大が首位通過。4秒差の2位に青学大、有力とみられた東洋大は19秒差の9位と出遅れた。

2区(11・1キロ)は、序盤で日本学連選抜に青学大と東海大が追いつき、3チームが先頭集団をつくる。9キロを過ぎて、東海大が抜け出し、日本学連選抜が追う展開で中継所へ。首位は東海大、オープン参加の日本学連選抜が3秒差、青学大が4秒差で続いた。東洋大は1分9秒差の14位とさらに遅れた。

3区(11・9キロ)は、東海大がトップでたすきをもらった直後から後続を引き離し続け、2位の青学大に37秒差をつけた。日本学連選抜は健闘を続け、首位と46秒差の3番目でたすきを渡す。早大が7人ぬきで6位に浮上した。

4区(11・8キロ)でも東海大が首位を維持したが、2番手の青学大が26秒差まで詰めた。3位帝京大は1分9秒差。3区終了時点で13位だった順大が9人を抜いて4位まで上がった。

5区(12・4キロ)は上位3校の順位に変動はなかった。首位の東海大と2位青学大の差は24秒でほとんど変わらず。帝京大は1分22秒差。序盤に出遅れた東洋大が5人ぬきで5位に。

6区(12・8キロ)で2位青学大は首位東海大との差をジリジリ詰め、一時は4秒差に迫る。しかし、東海大がラストスパートで再び差を広げ、11秒差で首位を守った。3位以下は帝京大、駒大、東洋大の順。

5キロ以上長くなった7区(17・6キロ)で2位青学大は首位の東海大を猛追、3キロ付近で並んだ。青学大は森田歩希、東海大は湊谷春紀の主将対決だ。6キロほど並走が続いたが9キロ付近で、青学大・森田が一気にスピードを上げ、東海大・湊谷を振り切った。第7中継所のたすき渡しで、青学大と東海大の差は1分58秒と大きく広がった。3位には東洋大が浮上した。8区(19・7キロ)も青学大がリードを守った。

今回から1~7区の区間距離が変更され、序盤区間はより短く、7区が長距離になった。

各校のタイムは以下の通り。

(1)青学大5時間13分11秒

(2)東海大5時間15分31秒

(3)東洋大5時間15分57秒

(4)駒大5時間17分29秒

(5)帝京大5時間18分34秒

(6)国学院大5時間19分50秒

(7)法大5時間20分21秒

(8)城西大5時間20分29秒

(上位8校がシード権獲得)

(9)明大5時間20分37秒

(スタート時の天気はくもり、気温15・0度、湿度92%、北北西3・0メートルの風)

(朝日新聞デジタル 2018年11月04日 13時25分)

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