A.I.に恋する時代が到来? 利用者の3割「人間であってほしい」と好意を抱く(調査結果)

広告代理店のJ. Walter Thomsonと市場調査会社のMindshareが、音声AIアシスタントに関する興味深い調査結果を発表しました。

▲Vincle(Gatebox)

AIを搭載したロボットに恋をするというのは、SFではよく見かけるストーリーですが、すぐに現実のものとなるかもしれません。

広告代理店のJ. Walter Thomsonと市場調査会社のMindshareが、音声AIアシスタントに関する興味深い調査結果を発表しました。それによると、音声AIアシスタントを利用しているユーザーの3割以上が、彼ら(彼女ら)が人間であってほしいと願う程に好意を抱いているとのことです。

調査は2017年2月に英国で実施されたもの。対象が102人とかなり少なく、男女比も不明です。統計的に有効な調査結果とは言い難いですが、調査では単純なヒアリングだけではなく、脳電位を測定し感情を読み取るという大掛かりなことも行っています。

まず、音声AIアシスタントの有効性ですが、音声(AmazonのAlexaを使用)と画面に映るテキスト読み取ることを比較した場合、Alexaから情報を得るほうが脳への負担が少なくて済むという結果が出ています。音声AIアシスタントが流行るのもうなづける結果です。

▲音声(Alexa)とテキストで同じ情報を受け取った場合、Alexaのほうが脳の負担が少ないという調査結果

また、音声AIアシスタントは使い始めこそ無機質に感じるものの、質問を重ねて使い続けるほどに親近感を覚えるようになるとのこと。そして、7割の人が実際に人と話をしているように感じていると回答。

さらに、26%のユーザーが音声アシスタントに対して性的な幻想を抱いているとの結果も出ています。

もしこれが一般的な傾向であるなら、今後はAmazon EchoやGoogle Homeなども何かしらの擬人化を行うようになるのかもしれません。調査報告の中では、擬人化の例としてLINEに買収されたGatebox(タイトル写真)も取り上げられています。

最近では、AIを搭載し話すことができるラブドールという話題もありましたが、恋人がロボット、あるいはロボットと結婚という時代もそう遠い未来の話ではなさそうです。

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