NEWS
2020年12月10日 12時29分 JST | 更新 2020年12月10日 13時10分 JST

赤ちゃんの泣き声、耳が不自由なママが気づく方法は? 実体験を漫画に

バイブレーション機能がついた「シルウォッチ」が便利。iPhone用のOSの最新版でも「サウンド認識」が搭載されています。

Twitter/usasa21
うさささんの漫画より

生まれたての赤ちゃんは、とにかくよく泣く。我が家でも3月に娘が誕生したが、生後3カ月くらいまでは夜、2~3時間おきに泣くため、母乳・ミルク・オムツなどのお世話に追われて、とにかく大変だったのを覚えている。

いわば赤ちゃんの「SOS!」が泣き声になっているわけだが、親の耳が不自由な場合には、このアラートに気づくのが難しい。どのように対応すればいいのだろうか。

そんな悩みに答える体験漫画が12月6日にTwitterに投稿された。6000回以上もリツイートされるなど話題になっている。

投稿したのは、聴覚障がいを抱えるママの「うささ」さん。2018年3月に娘が生まれた際、ママ友から「泣き声にどうやって気づくの?」とよく聞かれたことを思い出し、どうやって乗り切ったのかを5ページの漫画で振り返った。

 

■うさささんが投稿した体験漫画

Twitter/usasa21
Twitter/usasa21
Twitter/usasa21
Twitter/usasa21
Twitter/usasa21

■メリットは「容赦なく起こしてくれる振動の大きさ」

この漫画はうさささんが、里帰り出産のため3か月くらい実家にいたときのエピソードだ。日中は注意深く娘を観察したり、実母から教えてもらうことで乗り切れていたが、特に新生児のときは夜中に2~3時間おきに娘が泣くのに合わせて授乳する必要があった。ただ、うさささんのご夫婦は二人とも耳が不自由なため、泣き声に気づくのが難しかったのだという。

そこで、同じように耳が聞こえない先輩ママ友の勧めで、バイブレーション機能がついた腕時計のような装置「シルウォッチ」を利用したという。うさささんは、ハフポスト日本版の取材に以下のように振り返る。

  

「漫画にも描いた通り、良かった点は容赦なく起こしてくれる振動の大きさです。耳が聞こえる人に実際に持たせたところ、みなさん『こんなに大きいの!?』と驚いていました。悪かった点はやはり赤ちゃんの泣き声以外も拾ってしまうところですね。頻回授乳で絶賛寝不足状態で頭が働かない時だったのでどうしてもぶつけようのない怒りがふつふつ湧いてきたのをよく覚えています。今となっては笑い話ですが、そこを改良できればいいなと思っています」

 

9月17日にリリースされた「iOS 14」では、「赤ん坊の泣き声」を通知するサウンド認識機能が搭載されたことで、iPhoneでもシルウォッチと似たような機能が利用できるようになっている。技術の進歩で専用装置がなくてもスマホで、赤ちゃんの泣き声に気づけるようになりつつあるようだ。

授乳がうまく行ったこともあり、うさささんの娘さんはたくましく成長。2歳の活発な子に育っているという。「ご夫婦で聴覚障がいがある中での子育て、特に大変だった点は?」と聞くと以下のような答えだった。

 

「私によく似たのか、娘はとても活発な子です。よく走る!よく動く!でとても目が離せません。耳がきこえないので、私は車の音に気付きにくく、自転車やマラソンランナーの音に気づけません。誰が近づいてきているのか周辺をよく見つつ、よく動く娘も見なければならず…今は娘が手をつないでくれるようになりましたが、手をつなぐのを嫌がっていた時期が一番大変でした」

(取材執筆:ハフポスト日本版・安藤健二)