メルセデスベンツの対応が「消費者見下している」と炎上 ボンネットに座りこみ泣き叫ぶ動画が拡散

過去にはドルガバも炎上、ブランドイメージへの影響が心配される

誕生日祝いに購入した高級車に欠陥があったのに、交換してくれないー。

メルセデスベンツの対応に苦言を呈する女性の動画が中国のネットで拡散され、ベンツが声明を出して謝罪する事態に発展している。複数の現地メディアが報道した。

メルセデスベンツ中国のホームページ
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ベンツは中国市場で成長を続けていて、ブランドイメージに影響が出ないか懸念されている。

■態度が一変

現地メディア新京報中国中央テレビによると、2019年3月27日、中国・西安のメルセデスベンツ販売店で、女性が誕生日を祝おうと購入した66万元(約1100万円)の新車を受け取った。

だが、車に乗ってまもなく、エンジンオイルの補充を求める表示が出たため、不思議に思って調べたところ、エンジンからオイルが漏れ出していたことが分かったという。

女性がディーラーにこのことを告げると、店側は最初こそ同型の別の車に取り替えるとしたものの、数日後「エンジンを交換することで対応する」と態度を翻し、返金にも応じなかった。

■動画が拡散

女性は、買ったばかりの車にいきなり部品交換歴がついてしまうとして猛抗議。販売店で愛車のボンネットの上に座り込み「(販売店の)門すらでていないのにオイルが漏れたのに!どうして交換に応じてくれないの!」と泣き叫んだ。

この動画は、中国版Twitterのウェイボーで瞬く間に拡散され、騒動に関する書き込みは4月16日現在で4億回以上閲覧されている。

この騒動を受けて、ネットでは「ベンツの詐欺的行為だ」とか「中国の消費者を見下している」などと批判的なコメントが相次いでいる。

■ベンツが声明、ディーラーを批判

騒動を受けて、メルセデスベンツ側は声明を発表。ディーラーの対応を「ブランドの堅持してきた原則に背く行為」と断じた上で、女性との和解のために専門の作業チームを派遣したことを明らかにした。

レスポンスによると、メルセデスベンツは2018年、中国で65万2996台を販売。販売数は6年連続で2桁の成長を記録していた。

中国では、2018年「ドルチェ&ガッバーナ」のCMが「差別的だ」と炎上したことで中国の通販サイトから商品が消えてしまったこともある。

ベンツの対応にも批判が集まっていて、ブランドイメージに影響が出ないか懸念される。

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