雨のキャンプ場から~人生最高の日はこれからだ!

天幕を叩く雨音を聞きながら、すこしブルーな気分に浸っていたら、素敵な文章にであったので、お伝えしたいと思います。
和田一郎

キャンプ場からおはようございます。

天幕を叩く雨音を聞きながら、すこしブルーな気分に浸っていたら、素敵な文章にであったので、お伝えしたいと思います。

ひょっとして、これから先、あまり良いことはないかもしれない、自分の人生の最高の瞬間はすでに過ぎ去ったかもしれないと思うことがあります。

でも、人生の最高の瞬間は、じつはこれから先に、未来にあるのです。

それを論理的に説明する方法として、こんな言い方があると、この記事で知りました。出典はこの本です。

希望をはこぶ人

作者: アンディ・アンドルーズ,弓場隆

出版社/メーカー: ダイヤモンド社

発売日:2011/04/15

メディア:単行本

1.どんな人も目的を持って生まれてきている

2.その目的を達成するまでは人は死なない

3.あなたがまだ生きているなら、あなたがこの世界に生み出すべきものは完成していない

4.それが完成しないうちは、あなたの目的は達成されていない

5.あなたの目的が達成されていないなら、あなたの人生の最も重要な部分は未来にある

6.あなたの人生最高の日は、過去にはなく未来にある

僕は無神論者です。

いつだったか、住職の友達が、まさに「1」を言っていたので、まだ小さな子どもが不幸にしてなくなっていくこの世界で、なぜそんなことが言えるのかと聞いた事があります。

彼の答えは、短い命だったとしても、それがその子の人生の目的だったし、僕らにはわからないかもしれないけれど、大切なものを成就したのだ、でした。

僕にはそれがすんなり納得できませんでした。

しかし、上の論理を読んで、そうか、たしかに自分の人生の生涯最高の部分は、これから先にあるかもしれないなと少し嬉しく思ってしまいました。

突然にそう思うわけではなく、たとえば、人間ドックで健康ですと言われる度に、ああ、きっと、もう少し生きて世界に貢献せよということだなと感じたりしてきました。

上に書かれた論理には、神の存在が前提となっています。

そのため、生きる希望をなくした76才の女性に語られたこの言葉が、彼女にとっては強い説得性をもつのだと思います。

ですが、無神論者の僕らにはそういうわけにもいきません。

道半ばで倒れた多くの人たちを知っているだけに、強い懐疑は消えません。

それでも、僕にしても、それがまったくの嘘であるとも思えないのです。それを説明することはできず、時にはすべてが無であると思って揺れ動くことも多いのですが、人はそれぞれの運命に従って役目を担っているというように感じてもいます。

きっと人間は、無神論者であっても、上に書かれた論理を信じる程度には、非論理的で利己的であっても良いのでしょう。

僕も76歳まで生きたしても、この言葉が真実かもしれないと思う程度には、無知でわがままでありたいと思います。

(2015年8月17日「ICHIROYAのブログ」より転載)

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