ブラッド・ピットが俳優として初受賞【アカデミー賞2020】

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』での演技で助演男優賞を受賞しました。
オスカー像を手にするブラッド・ピット
オスカー像を手にするブラッド・ピット
Chris Pizzello/Invision/AP

ブラッド・ピット、俳優として初のオスカー アカデミー賞助演男優賞受賞

『第92回アカデミー賞』の授賞式が米ロサンゼルス時間9日(日本時間10日)、ハリウッドのドルビー・シアターで行われ、米俳優ブラッド・ピットが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(クエンティン・タランティーノ監督)での演技で助演男優賞を受賞した。アカデミー賞のオスカーを手にするのは2回目で、俳優としては初受賞となった。

スピーチでブラッド・ピットは「ありがとう。本当にすごいことです。最高の栄誉に感謝します。(スピーチ時間は)45秒しかないと言われました。上院がジョン・ボルトン(前大統領補佐官)に与えた時間より長い時間です」と、ウクライナ疑惑をめぐるトランプ米大統領の弾劾裁判でジョン・ボルトンの証人尋問が否決されたことをチクリ。

そして、「最終的には大人たちが正しいことをした、そういう映画を作ってほしいです。クエンティン・タランティーノは、オリジナルでユニークな監督です。あなたがいなかったら違うものになっていたでしょう。最悪を想定しながら人の一番いいところを引き出してくれる。レオ(レオナルド・ディカプリオ)、君の後ろを歩けて幸せでした。そして、スタッフにも感謝です。スタントコーディネーター、スタントスタッフの皆さんに拍手を贈りましょう!」などと感謝のことばを続けた。

「私は後ろを振り返る人ではないんですが、親が映画を見せてくれたこと、ジーナ・リドリーがいろいろなチャンスをくれたこと、いろんな人にいろんなチャンスをもらってここに立っているということ。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の物語そのままです」と、最高の笑顔を見せた。

最後に「この賞を子どもたちに贈ります。本当に愛しています。ありがとう」と呼びかけ、アンジェリーナ・ジョリーと親権を巡って争ってきた子どもたちに今回の受賞を捧げていた。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、駆け出しの女優であり、ロマン・ポランスキー監督の妻でもあったシャロン・テート(マーゴット・ロビー)が1969年8月9日、ハリウッドの自宅で惨殺された実在の事件をモチーフに、ハリウッド黄金時代の光と闇に迫った物語。

なお、ブラッド・ピットは2016年に製作総指揮を務めた映画『ムーンライト』で作品賞を受賞している。

■番組情報
『第92回アカデミー賞授賞式』
放送日:2月10日 後9:00[字幕版]
案内役:ジョン・カビラ、高島 彩
スペシャルゲスト:中島健人(Sexy Zone)
レッドカーペットリポーター:河北麻友子
スタジオゲスト:白石和彌(映画監督)、町山智浩

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