ブルース・リーそっくりの看板掲げた飲食店、15年目にしてついに訴えられる

「これまで一度も撤回すべきとの判断は下されなかった」(真功夫の声明)

カンフーアクションで有名なブルース・リーさんそっくりの看板を掲げている外食チェーン「真功夫(本当のカンフー)」が、リーさんの娘から使用をやめるよう訴えられた。

真功夫側は現地のSNSで声明を発表。応訴の準備を進めていることを明らかにした。

真功夫の看板
真功夫の看板
Getty images

■「死亡遊戯」のあの姿

「真功夫」は1990年創業の中国の外食チェーン大手。比較的安い価格帯で中国式のファストフードを提供するスタイルで、600店舗以上を広い範囲に展開している。

店側の発表によると、ブルース・リーさんそっくりのイメージキャラクターを看板に起用し始めたのは2004年。このキャラは主演映画「死亡遊戯」に登場した、黄色いジャンプスーツを身にまとったリーさんと瓜二つだ。

ブルース・リー「死亡遊戯」
ブルース・リー「死亡遊戯」
Photo by Concord Productions Inc./Golden Harvest Company/Sunset Boulevard/Corbis via Getty Images

それから15年。抗議の声をあげたのは、リーさんの娘で、アメリカの会社「ブルース・リー・エンタープライズ」の代表を務めるシャノン・リーさんだ。

現地メディア「新京報」によると、シャノンさんはこのキャラクターの使用差し止めに加え、賠償金2億1000元(32億円余り)、そしてブルース・リーさんと関係がないことを示す広告を90日間にわたって出すよう求めたという。

これに対し、真功夫はSNSウェイボーで声明文を発表。以前にも商標権侵害だとして訴えられたことがあることを明かしつつも「これまで一度も撤回すべきとの判断は下されなかった。何年もたってからの訴訟に困惑している」とコメントした。現在は応訴に向けた準備を進めているという。

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