銃乱射事件を彷彿させるパーカー。アメリカのブランドに批判が殺到

パーカーには、過去に銃乱射事件で被害を受けた学校名が書かれており、銃弾を思わせるような穴が空いている。

ディストピア風のファッションで知られるブランドBstroyが、2020年春物メンズコレクションを9月半ばにInstagramで公開した。

そこで発表された新たな4つのパーカーのデザインに対し、批判の声が集まっている。それらのパーカには、過去に銃乱射事件で被害を受けた学校名(サンディフック、マージョリー・ストーンマン・ダグラス、コロンバイン、バージニア・テック)が書かれているのだ。

そして恐ろしいことに、パーカーには銃弾を思わせるような穴が空いており、これらの学校で約100人が犠牲になった記憶を彷彿させる。

同ブランドのInstagramには、「最低」「無神経」「忌まわしい」と批判の声が集まった。銃乱射事件の生存者や被害者の遺族も、この侮辱的なデザインに批判的なコメントをしている。

マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校での銃乱射事件の生存者、カイル・カシュブさんは、彼の学校の名前が書かれたパーカーのデザインを「最低だ」と非難し、「銃乱射事件を収益化しようとするなんて、どうかしている」と綴った。

サンディフック小学校での銃乱射事件で亡くなった先生の名前がつけられた「ヴィッキー・ソト記念基金」のInstagramアカウントも同様に批判的なコメントを投稿しており、「サンディフック・ファミリーの一員として。あなたのブランドがしていることは最低で、間違っており、人を傷つけ、軽蔑的です。ヴィッキーが生徒を守り亡くなってから、私たちの家族がどんな辛い思いをしたか、あなたは知ることはないでしょう。私たちの痛みは、ファッションに使われるためのものではありません」と綴った。

批判の的となっているブランドBstoryは、デザイナーのブリック・オーウェンズ氏とディエター・“Du”・グラムズ氏によって設立された、とPaper Magazineは報じている。ハフポストUS版はコメントを求め問い合わせたが、期限内の返答は得られなかった。しかし、設立者の1人であるオーウェンズ氏はInstagramにパーカーについての思いについて声明を掲載した。

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SAMSARA

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「時に人生は痛いほど皮肉だ。管理された学校のような、安全だと思っていた場所で、暴力により死ぬこともある。僕らは常に、人生の儚さ、短さ、そして予測不可能なことを気づかされるが、それと同時に終わりなき可能性も感じさせられる。...」と綴られている。

ハフポストUS版の記事を翻訳、編集しました。

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