BTSの兵役「延期」の可能性高まる 韓国・兵務庁が法改正の方針を明らかに

人気K-POPグループ防弾少年団(BTS)の兵役特例の可否が話題となっている。兵務庁は入隊延期の対象者に「文化芸術分野」の功労者も加えるとの法改正の方針を明らかにした。

人気K-POPグループ「防弾少年団」(BTS)に兵役が課されるかどうか、世界の関心が集まっている。彼らに兵役の「延期」が適用される可能性が高まってきた。

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ASSOCIATED PRESS

BTSの兵役問題について、韓国・兵務庁は大衆文化芸術分野で優秀な功績を残した者について、徴集を延期する立法を推進すると明らかにした。

聯合ニュースによると、10月13日、兵務庁は国会国防委員会の国政監査業務報告資料を通じて「大衆文化優秀者の徴・召集延期などを骨子とする兵役法改正を推進中」と明らかにした。兵役法の改正を推進する方針だという。

BTSの兵役問題については、世界中のファンたちだけでなく、韓国の議員たちの間でも議論が続いていた。

ニュース1によると9月、与党「共に民主党」のチョン・ヨンギ議員が、文化体育観光部長官が「国家の地位と品位を高めた」と認めた者の「入隊延期」を可能にする兵役法の改正案を提案した。

また、別の「共に民主党」の議員も、サッカーの韓国代表であるソン・フンミン選手と同じように、兵役に代る別の任務を与える兵役特例を検討すべきだとラジオ番組で主張した。

BTSの兵役問題に関する国防部の立場について、10月7日に開かれた国会国防委員会国政監査で、ソ・ウク国防長官は「現在の判断では兵役特例を考慮していない」とした一方で「しかし、彼らの活動期間を考慮し、延期の検討を一緒にすることには意味がある」と答弁していた。

聯合ニュースによると、兵務庁は13日に示した法改正案について「大衆文化芸術活動保障として国家のイメージを向上させる趣旨」と説明。「文化体育観光部長官の推薦者を対象にするが、品位を損なう行動をした者などについては、延期を取り消す政府案を設けるようにする」とも述べた。

これによりBTSメンバーに対しては兵役が免除される「兵役特例」は認められないが、徴集の延期は、可能となる。

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Jordan Strauss/Invision/AP

韓国の兵役法令によると、▼兵務庁長が定める国際芸術競演大会で2位以上で入賞した者、▼兵務庁長が定める国内芸術競演大会(国楽など国際大会がない分野の大会だけに該当する)で1位の者、▼オリンピックで3位以上で入賞した者、▼アジア競技大会で1位で入賞した者などについては、芸術・体育要員として組み込まれる。これに該当する者は、4週間の基礎軍事訓練を終えると、服務期間は自身の該当する分野において活動が可能で、自身の特技を活用し544時間の社会奉仕活動をすることが定められている。

これに加えて、入隊の延期などに関して述べられている兵役法60条(兵役判定検査または入隊などの延期)では、高校以上の学校に通っている学生、研修機関で定められた課程を履修中の者、スポーツ分野の優秀者などに対しては、最長で28歳まで徴集・召集の延期を許可している。 東亜日報によると、今回の政府立法は、入隊延期が可能となる対象者に大衆文化芸術分野の優秀者を追加するとの内容になるものとみられるという。

BTSの曲「Dynamite」は、10月13日現在、billboardのメインシングルチャート「THE HOT 100」ランキングで2位に入っており、BTSの世界的人気は高まっている。

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