恥ずかしがり屋の私がチャットレディを始めた理由【セックス・ダイアリー第9話】

チャットレディの仕事で収入を得ている28歳のシングルマザー。でも私生活では男は寄ってこないという。
Huffpost UK

私はシングルマザーとして、1歳の娘の育児をしながらできる仕事を見つけるのに四苦八苦している。

大学の法学部を優秀な成績で卒業した私の生活は、一生安泰だと思っていた。 しかし、就職口は多くなく、競争率は熾烈さを極めた。面接に合格できるだけの十分な経験がなかった私は、結局バーで働いたり、ウェイトレスの仕事に就くこととなった。そして、妊娠が発覚した。

娘が生まれると、それまでやっていたパートの仕事はもはやできなくなった。当初は週に15時間働くという話だったのに、、しばらく経つと、常に柔軟に対応することが要求された。幼い子供と2人きりであれば、到底不可能な話である。 娘を保育園に入れることもできたが、勤務先が提示したシフトのために預けるには、週に250ポンド(約3万5000円)かかることになり、私の手元に残るのは50〜60ポンド(7000〜8000円)。私は経済的に困窮した。

ある時、雑誌でチャットレディと、彼女たちが得ている収入についての記事を読んだ私は、それがとても魅力的な仕事に思えた。 私は性欲がかなり強い方だけど、時間がなくて性生活からは遠ざかっていた。チャットレディの仕事は楽しそうだし、もしやってうまく行かなければ、そのときはそのとき、と思った。

チャットレディの仕事を始めて4カ月経った今では、1歳の娘が寝就くと、私は準備を整えて夜9時半にオンラインにする。 男性たちはビデオメッセージ経由で私に連絡してくる。彼らに私は見えるが、私から彼らは見えない。 時々、淋しいからチャットだけしたいという人もいれば、ストリップや、おもちゃの使用、ダンスなど、あらゆる種類の要求を私に持ちかけてくる人もいる。彼らが何を求めているのか、そして自分がそれを喜んでやりたいのか、というやりとりをする。 通常私は、午前1時頃にログオフしている。

男性たちは、分ごとに私のサービスに対して支払う。私が3人〜4人の相手と同時に話すグループ料金から始め、その後彼らはより高い料金を支払って私とのプライベートセッションを選ぶことができる。グループでは軽い会話がほとんど。 誰かが、これに興味ある?と尋ねたりする。SMのリクエストはよく受ける。

私は外で男性から言い寄られるということはめったにない。 多分みんな恥ずかしがり屋なのかもしれない(彼らはカメラの前では恥ずかしがったりしないけど)。 私が実生活で最後にセックスをしたのは約3カ月前。子供から解放される夜はめったにないが、その機会があれば、友達とお酒を飲みながらおしゃべりする方が好きだ。

出会い系アプリも利用しない。以前試したら最悪で、チャットよりもアプリの方がずっとバカが多いということを実感したのだ。 少なくともカメラの前では、彼らが何を望んでいるのかについてはっきりしていて、真剣な関係を望んでいるようなふりをしないのである。

チャットレディをしている時、私は別の人格になる。実際の私は、とても恥ずかしがり屋で、社会不安に苦しんでいるけど、カメラの前では演技をしていて、自分の本当の性格ではない。自分がいいと思えば、自分の性的魅力を売ることに問題はないけれど、カメラの前でやらないことは結構多い。私は他の人と比べて控えめで、過激なリクエストを受け入れるようなタイプではない。 それに、他の女の子たちは常連客に対し直接会うことを提案してより多く稼いでいたりするが、私は決して直接会うことはしない。

私は通常週に4〜5晩働く。 忙しい夜には、50-100ポンド(7000円〜1万4000円)、土曜日には多くて250ポンド(約3万5000円)まで稼ぐこともある。家で娘の近くにいながら稼げるにしてはいい金額だ。 でも、収入が全く無い夜もある。 ビジネスの構築には時間がかかり、まだ学ぶべきことがたくさんあるのだ。

私がチャットレディをしていることを知っているのは親友だけで、私の家族や他の人々はそのことを知らない。もし知ったら、不快に思う人もいるだろうから、知らせない方が楽なのだ。 最終的に彼らが気づかいたとしても、誰も私がそうするに至った経緯を責めることはできない。 私は小銭をあちこちかき集めるような生活はしたくないし、それは私が望む人生ではない。 私は家の購入のために貯金も始めることができた。来年の今頃は、賃貸ではなく家を購入できるかもしれない。

チャットレディをずっと続けようとは思っていない。

セックス・ダイアリーは、ハフポストUK版に読者から無記名で寄せられたセックスに関するストーリー。ハフポストUK版に掲載されたものを、翻訳・編集しています。様々なセックスにまつわるストーリーを通じて、性にまつわる喜びや悩みをオープンに語り合おうという企画です。