口腔がん、どんな病気? 堀ちえみさんが告白。自分でチェックできる10のポイント

なかなか治らない口内炎の場合も注意が必要です。

タレントの堀ちえみさんが2月19日、口腔(こうくう)がんを告白した。同日、治療のために入院し、22日に手術をするという。自身のブログで「力いっぱい闘って必ず戻って来ます」と決意を示した。

口腔がんとは、どのような病気なのか。

都内でオーディオブック「ごめん。~届かなかった手紙~」の公開朗読を行うタレントの堀ちえみさん(2007年撮影)
都内でオーディオブック「ごめん。~届かなかった手紙~」の公開朗読を行うタレントの堀ちえみさん(2007年撮影)
時事通信社

■昭和の名大関や、甘利明・元経済再生相も

東京都杉並区医師会によると、口腔がんとは、口の中(口腔)にできる癌の総称。日本では年間に男性で5000人、女性で2000人が口腔がんにかかるといわれている。

口腔がんの約半数は舌にできる「舌がん」だが、頬の粘膜、歯肉、口底、口蓋などにも発症するという。

堀さんは診断の結果を舌がんと報告している

甘利明・元経済再生相も2013年、舌がんにかかったことを明らかにしていた。元貴乃花親方の父で、昭和の名大関「貴ノ花」として人気を誇った元二子山親方も2005年に口腔がんの一種の「口腔底がん」で亡くなっている

■なかなか治らない口内炎の場合も注意が必要

徳島大学病院・がん診療連携センターによると、口腔がんの発生率は、体にできるがんのうち1%から3%と少ないが、以前に比べると男女ともに増加している。

一般的に初期のがんでは痛みや出血などはなく、硬いしこりが触れるのみの場合が多い。「なかなか治らない口内炎の場合も注意が必要」と「がん研究会有明病」と訴えている。

堀さんの場合も、最初は「舌の裏側に小さい口内炎」ができたのが始まりと振り返っている

■「口腔がん」を疑うポイントは?

徳島大学病院・がん診療連携センターでは「口腔がんは、直接肉眼で観察でき、手指で触診できるのが大きな特徴」とした上で、口腔がんを疑う10のポイントを以下のように列挙。セルフチェックを促している。

・口の中に硬い「しこり」がある

・口の中に出血しやすい場所がある

・3週間以上治らない口内炎や潰瘍、または抜歯後の傷の治りが悪い

・口の中に痛みがある

・口の中や唇にしびれがある

・口の中が腫れて、入れ歯が合わなくなった

・口の中に白い部分または赤い部分がある

・口臭があると言われた

・原因不明の歯のぐらつきがある

・首のリンパ節の腫れが3週間以上続いている

上記の症状に当てはまる場合、かかりつけの歯科医院、耳鼻咽喉科や歯科口腔外科などの専門病院への受診を同センターでは勧めている。

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