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2020年06月08日 18時15分 JST

エスケープしたから“ケープくん”と命名。荒川の迷いシカ、殺処分を免れて「市原ぞうの国」で一般公開へ

引き受け先が見つからなければ殺処分される可能性もあっただけに、SNSでは安堵の声が相次いでいます。

東京都足立区の荒川河川敷で捕獲されたシカが6月8日、足立区内の施設から千葉県市原市の動物園「市原ぞうの国」に移送されたことが発表された。

同園では「ケープくん」と命名して飼育を始めた。いずれ一般公開する予定だ。引き受け先が見つからなければ、このシカは殺処分される可能性もあっただけに、SNSでは安堵の声が相次いでいる。

■荒川の“迷いシカ”とは?

5月下旬から都内の荒川河川敷でシカの目撃情報が相次いでいた。共同通信によると、東京都足立区の荒川河川敷で6月2日「シカがいる」と通報があり、警察や消防、区の職員ら数十人がネットやドローンを使い捕獲作業に当たった。

このときは草むらの中へと逃げて捕獲に失敗したが、翌3日午前11時40分ごろ、ネットを使って捕獲された。体長が1.5メートルほどで、オスとみられている。

 

■足立区に「殺処分しないで」の声が殺到していた。

朝日新聞デジタルによると、足立区は複数の動物園に引き取りを打診したが、野生動物が持つ病気が園内の飼育動物に感染する恐れもあるとして、断られた。担当者は「引き取り手が無いままだとかわいそうだが殺処分になる可能性もある」と話していたという。

その結果、「引き取りたい」という申し出のほか「殺処分しないで」という声が足立区に殺到。シカの行方が注目されていた。

 

■市原ぞうの国で一般公開へ

こうした中で、足立区から打診を受けた「市原ぞうの国」がシカの受け入れを決めて、8日昼頃に同園に移送された。同園の担当者によると、シカは暴れることもなく大人しくしているが、新しい環境に慣れずにしばらく小屋に引きこもっていたという。今後は環境に慣らしてから、他のシカと同じスペースに飼育したり、一般公開に向けて準備を進めていくという。

ケープくんという愛称の命名理由について担当者は「困難からエスケープしたという意味で、ケープくんと坂本小百合園長が名付けました」と話している。