トランプ氏の支持者による暴動で警察官が死亡。死者数は合計5人に

トランプ大統領の支持者は、金属製のパイプや化学性刺激物などで警察官を攻撃していました

アメリカの首都ワシントンD.Cで1月6日に起きたトランプ支持者による暴動で、警察官のブライアン・シックニック氏が亡くなった。首都警察が発表した。

首都警察によると、シックニック氏は6日の暴動の対応で出動した際に負傷した。所属する部署に戻った後に倒れ、地元の病院に運ばれたが亡くなった。

シックニック氏については、7日夕方に複数のメディアが死亡を報じていた。

しかし警察が報道を否定。首都警察ユニオンのガス・パパサナシュー氏は「警察官は死亡していない。しかし家族が到着するまで生命維持装置をつけている状態だ」と、ワシントンD.C.のテレビ局WUSAに説明していた。

首都警察によると、シックニック氏は7日の午後9時半頃亡くなった。

暴動が起きた1月6日は、連邦議事堂で大統領選挙でのジョー・バイデン氏勝利を確定するための合同会議が開かれていた。

しかし選挙結果を不服とするトランプ大統領の支持者が、連邦議事堂に侵入して暴動に発展。発砲が起きて議員らは非難を余儀なくされた。

トランプ大統領の支持者は、金属製のパイプや化学性刺激物などの武器で警察官を攻撃した、と首都警察は説明している。

連邦議事堂に向かうトランプ氏の支持者ら
連邦議事堂に向かうトランプ氏の支持者ら
Pacific Press via Getty Images
議事堂に侵入しようとする支持者を鎮圧するため、催涙ガスを使う警察
議事堂に侵入しようとする支持者を鎮圧するため、催涙ガスを使う警察
Pacific Press via Getty Images
トランプ支持者を押しもどそうとする警察
トランプ支持者を押しもどそうとする警察
ROBERTO SCHMIDT via Getty Images
議事堂内に侵入した支持者ら
議事堂内に侵入した支持者ら
Anadolu Agency via Getty Images

この暴動でシックニック氏を含めてこれまでに5人が亡くなっている

そのうち1名は元空軍のメンバーのアシュリ・バビットさん(35)で、警察による銃弾に当たって死亡した。

またベンジャミン・フィリップスさん(50)、ケヴィン・グリーソンさん(55)、ロザンナ・ボイランドさん(34)の3人は、医療的緊急事態によって亡くなったと発表された。

首都警察によると、シックニック氏は40代後半で2008年に首都警察に加わった。同氏の死について、警察の殺人課や連邦の法執行機関が捜査を行う予定だという。

「首都警察の全部署は、シックニック氏の家族や友人に深い哀悼の意を捧げます。また友人、同僚を失ったことに深い悲しみを感じています」と首都警察は声明で綴っている。

【UPDATE 2021年1月8日15時10分】
シックニック氏の死亡が発表されました。加筆しました。

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。

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