NEWS
2019年11月12日 17時04分 JST

“桜を見る会“が国会で争点に。野党連携で追及、何が問題視されたのかを振り返る。

安倍首相は「後援会に入っている方々と(招待客とが)重複することも当然ある」と回答している。

Tomohiro Ohsumi via Getty Images
TOKYO, JAPAN - APRIL 13: Japan's Prime Minister Shinzo Abe (C-L) and his wife Akie (C-R) pose for photographs with guest attendees during the cherry blossom viewing party at the Shinjuku Gyoen National Garden on April 13, 2019 in Tokyo, Japan. (Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images)

毎年春に各界で活躍する人たちを慰労し、親睦を深める目的で開かれている「桜を見る会」。公費でまかなわれる首相主催の恒例行事だが、野党側は招待者の数や選定基準が不透明だとして批判を強めている。そもそも「桜を見る会」とはどういう会で、どんな人が呼ばれているのか。

朝日新聞によると、「桜を見る会」が始まったのは1952年。戦前に開かれていた「観桜会」などを参考に、吉田茂首相(当時)がスタートさせた。会場は東京・新宿御苑で、招待範囲は皇族や各国大使、衆参両院議長、閣僚、国会議員、都道府県知事の一部、各界の代表者など。内閣府によると、招待範囲の中から各省庁から推薦を受け、内閣府、内閣官房が招待客を取りまとめる。 

今年4月にも新宿御苑で開催され、芸能界からも歌手の五木ひろしさんやアイドルグループ「ももいろクローバーZ」、東京海洋大学名誉博士のさかなクン、タレントのデヴィ夫人、お笑い芸人の「バイきんぐ」や「トレンディエンジェル」の姿もあった。朝日新聞によると、今年は約1万8200人が参加し、かかった費用は5520万円だった。

「桜を見る会」のあり方に注目が集まったのは、11月8日の参議院予算委員会で野党議員が参加者数や選定について取り上げたためだ。

共産党の田村智子氏は、26分の持ち時間全てをこの問題に充てて追及。萩生田光一文部科学相、稲田朋美・自民党幹事長代行、世耕弘成・自民党参院幹事長らのブログなどを引用しながら、自民党議員の後援会関係者が「桜を見る会」に多数来ていたと指摘。田村氏はまた、しんぶん赤旗の報道として、安倍晋三首相の地元後援会の関係者も多数出席していると追及した。「桜を見る会」の前日には都内ホテルで毎年、首相が「前夜祭」を開催していることも指摘した。

これに対し、安倍首相は「たとえば地元自治会やPTAなどで役員をされている方々もいるので、後援会に入っている方々と(招待客とが)重複することも当然ある」と述べた。

しかし田村氏は「桜を見る会は参加費無料。会場内でも樽酒その他のアルコール、オードブルやおかし、お土産を振る舞う。これを政治家が自分のお金でやったら、明らかに公職選挙法違反。そういうことを、あなたは公的行事で税金を利用して行っている」と首相の姿勢を強く批判した。

田村氏の質疑について、立憲民主党の枝野幸男代表はツイッターで「党派を超えて、数年に一度の素晴らしい質疑だ」と反応。共産党のYouTube公式チャンネルの動画リンクも紹介した。

野党側はこの問題を後半国会で争点化する構えだ。11月12日には立憲、国民民主などの野党統一会派と共産で「桜を見る会」の追及チームの初会合を開催。11月12日の衆院本会議で質疑に立った立憲の落合貴之氏は「先週の国会で、総理大臣が公的行事を私物化しているのではないかという問題が出てきた。疑惑を払拭するために、総理はしっかり説明をするべきだ」と述べた。