千原ジュニア「あの会見をイジって、茶化してコントで笑える日が来れば…」 闇営業問題を語る

反社会性力への闇営業問題で、宮迫博之さんと田村亮さんが開いた記者会見について語った。

お笑い芸人の千原ジュニアさんが7月21日、AbemaTV「Abema的ニュースショー」に出演し、反社会勢力への闇営業問題について、雨上がり決死隊の宮迫博之さんと、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんが開いた記者会見についてコメントした。

「芸人が見せてはいけない表情を…」

番組の冒頭では、宮迫さんと田村さんの会見の様子を録画した映像が約10分間流れた。左上に顔が映し出された千原さんは、ずっと口を真一文字に結び、画面を見つめたままだった。

田村亮さんが「辞めててでも、僕1人でも会見をさせてくれ」と吉本興業側に頼んだときに、同社の岡本昭彦社長が「やってもええけど、全員連帯責任でクビにするからな」と反対したということを明かした宮迫さんの発言も紹介された。

番組では千原さんが司会役をつとめた。

ゲストが一通り話したあと、千原さんが口を開いた。千原さんは「(記者会見が)行われることも知らなかった。(別の番組の)収録で生放送を見られなかった」と振り返った。

そのうえで「(吉本興業と宮迫さんや田村さんの間で)そんなやりとりがあったんだ、と初めて知ることだらけだった。そのあと、改めて会見を見てみた。結局やっぱりこの会見ごと、そのうちイジって、みんなで茶化して、パロって、『お前、あのとき涙流れてなかったやんけ』と言いながら、『泣いていたわ!』ということが、テレビ朝日でもフジテレビでもTBSでも、どこでも出来るようになるのが一番かなって。一刻もはやく地上波であの記者会見コントをでできるようにね」と話した。

ゲストとして出た元東京都知事の舛添要一さんは「そんなに簡単ではない。タブーがない社会になって欲しい」と応じた。

さらに千原さんは「記者会見は大きな風穴を開けた」とも話した。「本来芸人がみなさんに見せてはいけない表情を、顔を見せてしまったので、周りの芸人が笑えるようにしたい、と思う」。

今回の「闇営業」の問題をめぐっては、吉本興業と芸人の間に明確な契約書がなく、「口約束」を中心に仕事が進んでいることが問題視されている。千原さんは「明日、何時にテレビ朝日にいけ、と言われる。行かなくてもいい。なぜ行くのか。笑いが好きだから、というそれだけなんですよ」と話した。

芸人にも労働組合を

「プロダクション人力舎」に所属する、お笑いコンビ「ドランクドラゴン」の鈴木拓さんも「今年から芸能界が変わるという期待がある」と話し、「これを機に、色んな事務所でもいいので、芸人の労働組合があった方がいい。ジュニアさんに何とかやってもらいたい」とした。

番組に出演したジャーナリストの堀潤さんは会見が「本当だったという前提のうえで」という言葉も使いながら、「会見を全部見て、一緒に泣きましたよ。虐待を受けている子供達が必死の叫び声を上げるような悲痛な思いが届きました」と感想を語った。

堀さんは「ある一定の株主が影響を与えるということが今はできない時代です。そういうことをいうと表に出る時代でもある。平成や昭和に残してきた膿を令和に出し切ることが問われている。そういう意味で勇気のある会見だった。(お笑いだけでなく)フリーランスのみんなも、ITでも建設現場でも同じような問題をはらんでいるので、みんなで考えていきたい」と話した。

松本人志さん「吉本は壊れる」。岡本社長、会見へ

この番組に先立ち、ダウンタウンの松本人志さんもフジテレビ系の「ワイドナショー」で発言。「吉本興業はこのままじゃ壊れていく、潰れていくんじゃないかと危機感は持ちました」と語っていた。また、同番組内では岡本昭彦社長のコメントも流れ、7月22日にも会見を開くことを明らかにした。

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