子どものスマホに眉をひそめる人へ。親が闘うのは「しつけ」と「白い目」の狭間

どこか「子どもは静かにしているのが当たり前」という風潮が支配している気がしてなりません。

こんにちはー。 縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

我が家ではスマホより、パソコンを率先して息子に与えています。スマホはどうしても受け身で情報見るだけになりがちですからね。自ら発信できるツールとしてパソコンが優れていると感じてます。

ところがどっこい...

息子は徐々にスマホの楽しさにも気づき始めてしまいました。最近では親が持っているスマホをどうしても触りたいとゴネるので、渋々触らせる機会も増えています。

自分も「子どもにスマホかぁ...」と微妙な感覚を持ってました。ただ、いざ我が子にスマホをねだられる立場になると...そうキレイ事だけじゃ済まないんだなぁと痛感しています。

外出先で大騒ぎ

息子はいま2歳。ずいぶんとお喋りもできるようになり、コミュニケーションが取れるようになりました。

でもまだ「我慢する」というのは難しい年齢。欲しいものは欲しいし、やりたいものはやりたい。自分の思い通りに行かないと喚き散らして大騒ぎする・・・絵に描いたような駄々っ子スタイルを見せることもしばしば。

こうなると親としては「なんとかこの場を乗り切りたい!」と思ってしまうんです。家や車の中ならいくら騒いでも毅然としてられます。しかし、公共の場で大騒ぎされると困ってしまう。

大騒ぎされるぐらいなら、、、スマホを渡して静かになってくれるなら、、、切羽詰まった思いで、やむを得ず渡している状況です。

子どもは静かにしているのが...ふつう?

2〜3歳ぐらいの子どもって、どうしても騒ぐんですよ。声はデカイし、泣けば大音量だし。すると親としては無意識に「公共の場で騒いだら、周囲の迷惑になる」と気を遣います。メッチャ気を遣います。

以前も新幹線の中で泣いている子どもに舌打ちをした、という話がありました。早朝の新幹線で眠たい気持ちやイライラも理解できますが、一方で「親でもどうしようもない状況」ってのが確実にあるんですよ。

どこか「子どもは静かにしているのが当たり前」という風潮が支配している気がしてなりません。

「しつけ」と「白い目」の狭間

photo by Paul Mayne

ときに、子どもを厳しい言葉で叱ります。本人ためでもあり、躾のためです。

叱られたと察した時、息子は大声で泣きます。まだまだ2歳ですから仕方ありません。でもこの躾を公共の場でもできるか?というと難しい。叱る必要がある場合でも、大声で騒がれては周囲に迷惑をかけてしまう。引いては、あからさまな白い目で睨みつけられるんです。

白い目の耐性もつきました。が、それでもあの空気感に押し潰される感じは今もシンドい。根負けしてスマホを渡してしまう親の心理にも、これと似たものがあるんですよね。

ただ「しつけ」と「白い目」の狭間でもがくのは、なんだか違う気がしてなりません。

(2016年02月12日「なわとび1本で何でもできるのだ」より転載)

注目記事