ペンギンも仲間の見分けがつかなくなる?混同して違う群れについていってしまい……

「違うよ、君はこっちの群れ!」。助けに来てくれた仲間が可愛い

ペンギンの姿がそっくりで、見分けるのが難しい?

そう感じているのは、あなただけではないようです。ペンギンだって人間と同じように、仲間がわからなくなることもあるみたい。

南大西洋にあるフォークランド諸島で、仲間と他の群れを混同したかのようなペンギンが撮影され、話題になっています。

動画にうつっているのは、元気よく斜面を下ってきたイワトビペンギンの群れと、帰路を急ぐかのように斜面を上がってきた別の群れ。

2つの群れはまるで挨拶をかわすようにお互いを確認した後、それぞれの方向へと向かうのですが、1匹のイワトビペンギンが違う群れの方に…。

しかし幸いにも、仲間がこのペンギンを迎えにきてくれて、無事に群れに戻れました。

仲間のペンギンが「違うよ、君はこっち!」とでも言っているかのように、迎えにいく姿がとても可愛らしいです。

見分けられます

動画は1月9日、フォークランド諸島の自然や動物や人々の生活を投稿しているYouTubeチャンネル「The Southern Barlows」に投稿されました。

違う群れについていったペンギンは、仲間と他の群れを混同したようにも見えますが、ブエノスアイレス大学のニコラス・アレハンドロ・ルイス氏は「一般的にイワトビペンギンは、多くのペンギンの中から自分の仲間を見分けられる」とライブサイエンスに説明しています。

ルイス氏によると、イワトビペンギンは発声や視覚的な手がかりを使って、お互いを見分けているそうです。

イワトビペンギンはその名の通り、切り立った岩場を両脚でぴょんぴょん飛ぶペンギンです。

フォークランド諸島の野生生物保護団体「フォークランド・コンサベーション」によると、フォークランド諸島は世界有数のイワトビペンギンの生息地で、2010年時点で世界のイワトビペンギンの36%に当たる32万のイワトビペンギンのペアが暮らしているそうです。

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。

(翻訳・加筆:安田聡子

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