新型コロナウイルス、WHOが世界リスクを「高い」に修正。報告書に「中程度」と誤記載

中国のリスクは「とても高い」、周辺地域のリスクは「高い」となっている。
中国の空港で、医療当局者から体温を計られている男性=2020年1月27日
中国の空港で、医療当局者から体温を計られている男性=2020年1月27日
Thomas Peter / Reuters

世界保健機関(WHO)は1月26日に発表した新型コロナウイルスに関する状況報告書で、新型コロナウイルスが世界に及ぼすリスクについて、「中程度」から「高い」に修正した。

23〜25日に発表した状況報告書に誤って「中程度」と記載したもので、「リスク評価の内容は変更していない」と説明している。なお、中国のリスクは「とても高い」、周辺地域のリスクは「高い」となっている。

27日に発表した最新のリポートによると、世界全体では2798の症例が確認されており、うち中国が2700件以上で80人が死亡しているという。中国以外では、アメリカとタイで各5例、シンガポールやオーストラリアなどで各4例、ヨーロッパではフランスで3例が確認されている。

「指定感染症」に指定

東京・浅草寺をマスク姿で歩く観光客ら=2020年1月27日
東京・浅草寺をマスク姿で歩く観光客ら=2020年1月27日
時事通信社

政府は28日、新型コロナウイルスによる感染症について、感染症法上の指定感染症に指定する政令を閣議決定した

指定感染症に指定することで、患者に入院するよう勧告したり、就業を制限したりすることができる。入院の医療費は公費負担となる。

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