カーリングの北京オリンピック最終予選の日本戦の試合中継が、急きょ中止された。オランダのレーワルデンで開催中で、NHKBS1で対アメリカ戦が12月5日午前5時から、対ラトビア戦が同日午後11時50分から放送予定だった。
世界カーリング連盟などは「スポンサーの問題」で放送が難しくなっていると声明を発表。試合会場の氷上のスポンサー広告に、アダルトグッズメーカーのロゴが出ていたことが原因とみられている。
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■アイスリンクの上にアダルトグッズメーカーの企業ロゴを掲載
世界カーリング連盟は12月5日、「スポンサー契約をめぐる多くの放送局のポリシーの複雑な事情で、テレビ放送は現在制限されています」と声明を出した。問題が解決されるまで、追加の放送局のほか、動画配信サービス「Recast」で視聴するように促している。
米国カーリング協会の公式Twitterも現地の運営側と「不幸なスポンサー問題」があったことを報告した上で、日本対アメリカ戦は「olympics.com」で見られなくなったことを明かした。大手テレビ局のNBCが世界カーリング連盟と協議を継続するという。
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世界カーリング連盟の公式Twitterに掲載された試合中の動画をみると「EasyToys」という赤い文字で描かれた企業ロゴが確認できる。EasyToysはオランダのアダルトグッズメーカーだった。
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読売新聞は、NHKの説明として「主に成人向けの商品を扱っているとみられるオランダ企業の広告が、生中継の映像に映り込む可能性があった。『品位と節度』を心がけることを定めた、NHKの放送ガイドラインに抵触する恐れがあり、休止を決めた」と報じている。