「淡々と情報が入ってきて読みやすい」新型コロナで施設療養した大沖さんのレポ漫画に反響

大沖さんは取材に「漫画のネタ出し等やろうと思っていましたが、思ったより身体がしんどかった」と振り返りました。
大沖さんのレポ漫画「新型コロナ療養編」より
大沖さんのレポ漫画「新型コロナ療養編」より
Twitter/daioki

新型コロナ陽性が判明した漫画家の大沖さんが、施設療養した体験をまとめた4ページ漫画がSNSで話題になっている。

微熱があり関節痛がひどかった大沖さんは、PCR検査の結果、5月11日に新型コロナ陽性が判明し、体験漫画を投稿したところ反響を呼んだ。保健所からの連絡で「変異株N501Y」だったと報告している

大沖さんは14日から17日までの4日間、都内の軽症者向けの宿泊施設で療養しており、そのときの体験を描いた漫画を19日に公式Twitterに投稿した。「淡々と情報が入ってきて読みやすい」「とても勉強になりました」と話題になっている。

■療養中に「匂いがほとんど無い!」と衝撃を受ける

大沖さんによると、体温は入所初日が37度。その後は36度前後だったという。食事は一日三回、決められた時間にロビーのような場所に取りに行くシステム。初日の夜は魚の西京焼き弁当で味はしっかり感じたという。

しかし2日目の昼にカレーライスを食べたところ「匂いがほとんど無い!」と嗅覚が衰えていることに衝撃を受けた。その日の夜になって完全に匂いが消えた。発熱がなく酸素の値もいいことから、発症から10日目となる入所4日目で退所したという。

大沖さんは、施設療養中はだるさがひどくてほぼ寝ていたそうだ。「漫画のネタ出し等やろうと思っていましたが、思ったより身体がしんどかった」とハフポスト日本版の取材に振り返った。施設に関しては「必要なものが揃っており安心して過ごすことができた」という。

退所から1週間を経たが、嗅覚や味覚の障害は続いているという。「いつも食べている食品を食べることにより、匂いや味覚が衰えていることを強く実感した」と答えている。

■大沖さんとの一問一答

―― 療養施設ではどんなことをして過ごしましたか?漫画制作に関わる作業はしていましたか?

ほぼ寝ていました、漫画のネタ出し等やろうと思っていましたが、思ったより身体がしんどかったです。

―― 入所中の体温は何度くらいでしたか?

初日37度。その後は36度前後。

―― 入所2日目になって「完全に匂いが消えた」ということですが、入所中に他の症状はありましたか?

少し胸の違和感と軽い咳が出ました。

―― 実際に施設療養してみて予想と違ったことはありましたか?

自分の身体で言えば、体温の割にだるさが強かったです。施設に関しては必要なものが揃っており安心して過ごすことができました。

―― 退所から約1週間がたちましたが、今の体調はいかがでしょうか?匂いや味についても変化があれば教えてください。

熱は無いが、鼻がツーンとする感覚が相変わらず強く、咳も少し出ていましたが、施設を出て1週間後の現在かなり良くなってきています。しかし変わらず嗅覚味覚は衰えており、施設から出て、いつも食べている食品を食べることにより、匂いや味覚が衰えていることを強く実感しました。

―― 「療養編」の読者の反応を見てどう感じてますか?

一例として参考になったなら良かったと思っています。

■大沖さんが発表した4ページ漫画「新型コロナ療養編」

大沖さんのレポ漫画「新型コロナ療養編」
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