自動運転でピザ配達、それは近い未来かもしれない…?米でドミノ・ピザが試験を実施

提携している自動運転技術の「Nuro社」はソフトバンクから10億ドル近い資金を調達していた。
TechCrunch Japan

Domino’s Pizza(ドミノ・ピザ)は、「イノベーション」への取り組みを強く押し出している。たとえそれがマーケティング戦術の一環だとしても、グローバルなピザブランドは有言実行だ。米国テキサス州ヒューストンでNuroとの提携によって実施する自動運転ピザ配達のパイロットテストがその好例だ。

自動運転技術のNuro は、Googleの自動運転車プロジェクト(後にWaymoになった)出身のベテランであるDave Ferguson氏とJiajun Zhu氏が設立したスタートアップで、Waymo、Apple、Uber、GM、Teslaなどで経験を積んだ自動運転技術者も加わった。同社がスタートアップとしてこれほどの人材を集められたのは、ソフトバンクから10億ドル近い資金を調達したことが大きな理由だろう。あるいは、その逆かもしれない。

ドミノ・ピザはNuroの自動運転テスト車を使って、ヒューストンでアプリまたはウェブで注文した人にピザを配達する。配達にはNuroの第2世代自動運転テスト車であるR2が使用され、サービスは今年中に開始される予定。自動運転車の利用はオプトイン方式で、注文した人にはチェックアウト時に自動運転オプションが提示され、選択すると到着した車のドアを開けて美味しいピザを受け取るための暗証番号が渡される。

ドミノ・ピザが自動運転ピザ(奇妙な表現だ)のテストをするのはこれが初めてではない。2017年にはFord(フォード)と組んで、消費者がこの種のサービスに何を期待しているかを知るための限定的なテストを行った。

(翻訳:Nob Takahashi )

(2019年6月18日TechCrunch Japan「ドミノ・ピザがNuroの自動運転車を使ったピザ配達をテスト中」より転載)

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